-
『大予言の嘘』志水一夫《データハウス》
1991年に(株)データハウスより発行された『大予言の嘘』志水一夫/著です。A5版250頁、ISBN4-88718-112-4です。副題に「占いからノストラダムスまで その手口と内幕」とあります。 科学解説家、超常現象研究家の志水一夫氏[1954-2009]が、『UFOの嘘』に引き続いて、予言というものにつきまとう嘘や虚構を告発する本です。志水氏は非常に遅筆だったので、数冊しかない単独著者名義の一冊でもあります。 内容として、この本で批判されている物事は非常に多岐にわたり、「水子供養」「霊感商法」「天中殺(細木数子)」「姓名判断」「血液型占い」「大殺界」「六星占術」「五島勉のノストラダムスの大予言シリーズ」「大川隆法」などなど。 “誰でも知っているような仏教の大宗派が、いわゆる「拝み屋」や占い師を使って金儲けをしている”という話はこの本くらいしか載ってないと思います。 この本は後の「オウム真理教事件」などのカルト宗教の手口が、社会問題になった状況で評判を取り、改定重版されましたので、比較的手に入れやすいと思います。 #大予言 #占い #オカルト #超常現象 #奇説異説 #カルト宗教 #UFO
書籍 データハウス 1200円Jason1208
-
『UFOの嘘』志水一夫《データハウス》
1990年に(株)データハウスより発行された『UFOの嘘』志水一夫/著です。A5版251頁、ISBN4-9244421-97-6です。副題に「マスコミ報道はどこまで本当か?」とあります。 科学解説家、超常現象研究家の志水一夫氏[1954-2009]が、UFO研究につきまとう嘘や虚構を告発する意図で、“と学会”参加以前に執筆した本です。志水氏は非常に遅筆だったので、数冊しかない単独著者名義の一冊でもあります。 内容としては、発行当時盛んだったTVのUFO番組に対する批判、UFOディレクター・矢追純一氏に対する批判、「MJ-12」「UFO墜落事件」等々、UFO事件に対する文章を書いていた、故・中岡俊哉氏[1926-2001]に対する批判もされています。中岡氏の「この25年間で集めた、科学で説明できない事実は2万件以上」という豪語について、“一日8時間研究するとしたら、一件あたり3.6時間程度”と痛快な皮肉が書かれています。また、“国際ジャーナリスト”落合信彦氏への批判もあります。 志水氏は基本、超常現象のビリーバーなので、嘘をついて金儲けをしようとする輩が許せないという心情があるようです。今となっては、内容は古くなっていますが、古典的な名著だと思います。 ただ一つ、この本は装丁=カバーアートという概念が無いに等しいほど、酷いのが欠点ですね。 #UFO #オカルト #超常現象 #奇説異説 #大予言
書籍 データハウス 980円Jason1208