PENTAX SB

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PENTAX SB

おや?そんなカメラあったっけ?

ペンタックスSは幻の試作品でペンタックスにも資料がないが、実機はペンタックス博物館(今もあるのかな?)に展示されていた。

ペンタックスSBには後継機のSB2もある。

幻の試作品ではなく、自衛隊(防衛庁)共済組合、売店で販売されたモデルである。
廉価で免税品扱いとの情報があるが詳細は不明。
SBはS2の前期型(最高速シャッター1/500)のモデルと同じ仕様で
SB2はS2の後期型(最高速シャッター1/1000)もしくはS3と同仕様。

SB、SB2の「B」は「防衛庁」の「B」ともいわれるがこれもまた不明。

確固たる資料がないので一部は推測でしかない。

そもそも爆発的ヒットしたSPと比べて生産数が少ないSシリーズではあるし、
さらに自衛隊限定となると何台生産されたのか?

それからこれの出どころもまた謎で、最近母の長姉(伯母)の旦那さん(伯父)が亡くなったのだが、
タンスから出てきたそうな。

伯父は自衛隊にいたわけではない。さらに話を聞くとこのカメラは母方の自分にとっては祖父、
伯母の父から伯母の旦那である伯父に「これ持っていけ」と譲られたものだったそうな。

祖父は実はリコーにいて(当時は理研光学?)コネで親戚を入社させたりしていて、
母の従兄はリコーのカメラ事業部にいた。
その人はもう亡くなっているが、会うこともあったのでいろいろ話をした思い出がある。

で、リコーにはいたが、ペンタックスとなぜ関係するのか?
うちにもリコーのオートハーフがあったり、親戚の家(そこの伯父さんもリコーに勤めていたw)
にもリコーの一眼レフがあり、母の兄(こちらも伯父)がリコーの8㎜カメラを持っていた。
その伯父は一眼レフはペンタックスのSPを使用しており、その後MXを購入している。
今でこそ、リコーイメージングのブランドとなったペンタックスだが、当時リコーにいた祖父が
ペンタックス、しかも自衛隊販売品を持っていたのか?まったくもって謎ではある。

伯母の娘、自分にとっては従妹が素性のわからないこのカメラを処分しようと思って、
あちこちに依頼してみたそうだが二束三文だったらしく(笑)
このカメラは写真をやっていてカメラに詳しい自分に渡した方がいいと思って
とっておいたそうな。

譲ってもらったお礼に従妹の娘が今デジカメが欲しいというので、
ここにも展示しているコンデジ(まったく同じモデルを複数持っているので)を一台進呈してきた。(笑)

となんだかわけがわからず、わが手にまわりまわってきたこのカメラではあるが、
シャッターの後幕が動きが渋いので実用はできない。
そのうちプロに修理してもらうとしよう。

レンズは販売時に装着されていたオートタクマーの55㎜F2.2で、これも廉価で売るためのものだと思う。
このレンズは半自動絞りで、シャッターを切ると設定絞りまで絞り込まれるが、解放絞りに戻らない。
画像2枚目、レンズマウントのやや左に見える大きなレバーをスライドさせて解放絞りにリセットする。
というか、絞り込みのためのスプリングをチャージするのかな。
完全自動絞りに慣れると面倒ではある。

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