旧バンダイ ピューマ星人 スタンダードサイズ 当時物

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ピューマ星人が登場する第4話「はてしなき旅」。
これもまた初期『シルバー仮面』らしいというか、非常に重く、個人的には『シルバー仮面』のベストに挙げたいエピソードです。
亡き父、春日博士の開発した光子ロケットの秘密を解明すべく各地を彷徨う春日五兄妹たちは、博士が最も信頼していた後輩にして良き協力者だった湯浅博士の元を訪ねます。妻や一人娘・京子と共に、兄妹たちを暖かく迎える湯浅博士。しかし、兄妹たちを付け狙う宇宙人の魔の手は此処にも及んでいました。春日博士と同じO型の血液を持つ人間だけを転送することが出来る電送移動装置を湯浅家のテレビに仕掛けた、ピューマ星人の恐るべき「血の罠」。しかし、電送移動装置によって兄妹たちの身代わりとなって誘拐されたのは、偶然にもO型の血液を持つ湯浅博士の娘・京子でした・・・

光子ロケットの秘密を持つがゆえに宇宙人からの執拗な襲撃に遭う春日兄妹と、彼らに関わったがゆえに宇宙人に娘をさらわれてしまう湯浅博士夫妻。結局、兄妹の中で唯一O型の血液を持つ次女・はるかが囮になることでピューマ星人のアジトを突き止め、京子の救出と星人撃破には成功するのですが・・・、兄妹たちは心変わりした博士から今後一切の協力を拒絶されてしまうという、救いのない終わり方が観る者の心にグサリと突き刺さります。宇宙人の卑劣な罠によって、期せずして剥がれてしまった偽善者の仮面。初期『シルバー仮面』らしいというか、市川森一節炸裂というか、何ともやり切れなさだけが残るエピソードでした。

さて、ピューマ星人。
毛を毟り取られたニワトリのような容姿に、骨が浮き上がっている不気味な体表。池谷仙克氏が手掛けた初期『シルバー仮面』の宇宙人たちは、モチーフが判然としない、アーティスティックで抽象的なデザインのものが多かったのですが、このピューマ星人は第1話のチグリス星人と並んで、生物の生々しさが感じられるデザインになっています。同じ池谷デザインの『ウルトラセブン』登場のペロリンガ星人からの、鳥面人身の流れが感じられるのも興味深いところです。

そんなピューマ星人の、旧バンダイ当時物のソフビ。
着ぐるみよりも首が短くなっていて、全体的に寸詰まりに感じられるのがちょっと残念なところですが、星人の雰囲気はなかなか上手く表現されているのではないでしょうか。赤味の強い茶色の成型色がまた妙にハマっていて、このソフビ人形の、人体解剖図的な不気味さに一層拍車をかけています。
顧みられることの少ないソフビ人形ですが、じっくりと見れば見るほどに感じられるこの佇まい、存在感はなかなかのものだと思います。

旧バンダイから発売された『シルバー仮面』等身大編の無法星人はチグリス、キルギス、シャイン、ピューマの4体だけでしたが、こうしてソフビ人形になった星人たちにはどれも「味」があってイイですね。4体しか発売されなかったのが本当に残念です。ジュリー星人とかあったらきっと傑作になっただろうなぁ...

#シルバー仮面 #旧バンダイ #宣弘社 #ソフビ

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