太田出版 封印作品の謎

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2004年10月25日第1版第1刷発行
発行所=株式会社太田出版

平成16年(2004年)に太田出版より刊行された「封印作品の謎」です。
『ウルトラセブン』第12話「遊星より愛をこめて」、『怪奇大作戦』第24話「狂鬼人間」、『ノストラダムスの大予言』など、諸事情により封印された作品にスポットライトをあて、発売された当時大きな反響を呼んだ、元産経新聞記者・安藤健二氏渾身のルポルタージュですね。
ともすれば封印されたという事実のみが一人歩きし、その部分だけを切り取った話題だけで終わってしまうことが多い封印作品ですが、この本が面白いのは「封印に至るまでのメカニズム」に注目しているところだと思います。安藤氏は「何時・誰が・何の為に封印したのか?」という部分に徹底的にこだわり、特撮・漫画業界の外側にいる人間ならではの、思い切った取材方法には異様な臨場感がありました。特撮・漫画ファンが知りたかった謎は全て解明されないまでも、改めてこれらの作品の背後に潜む“深い闇”を浮き彫りにした功績は大きいでしょう。とにかく迫力ある筆致で、最後までグイグイと読ませます。

#封印作品 #スペル星人 #ウルトラセブン #狂鬼人間 #怪奇大作戦 #円谷プロ #ノストラダムスの大予言 #東宝 #ブラック・ジャック #安藤健二 #太田出版

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    オマハルゲ

    2019/10/06

    封印作品と言っても海外盤なら正規で視聴出来るし、ネット上では違法な動画が溢れてます。封印とはなんなのかと考えさせられます。
    それより封印作品でないのに原版がなくなって見られないという例が多いのが残念。

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    • B6cf967ebcafa336fe0b5e970ad6d9c2

      dape_man

      2019/10/06

      ですね。特にNHKの朝ドラとか大河なんか、昭和50年代に入っても映像が保存されていない作品が多いことに唖然としてしまいます。今になって一般からの提供を呼び掛けたりしていますが、当時、もうちょっと何とかならなかったのかなぁ、と思いますね。

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