やまなや コールドン スタンダードサイズ 平成物

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宇宙空間跳躍(ワープ航法?)の研究に関わる東都大学の宇宙科学メンバーを次々に冷凍体(凍死させるのではなく、実は本体をどこか別の場所へ“転送”させていた、というのが『ミラーマン』らしくて良い!)にしていく謎の女インベーダー(演じるは『ウルトラQ』『ウルトラマン』のヒロイン、桜井浩子女史!)。その女インベーダーが持つ銃型のカプセルの中にミクロ化されて収納されていたのがコールドンです。
後頭部に広がる特徴的なヒレにクリクリとした目玉、そして顔から伸びる蛸のような触手・・・、いわゆるBEM(Bug Eyed Monster)を連想させる目玉と西洋人が忌み嫌う蛸を取り入れたデザインになっているんですが(足を広げた蛸を俯瞰して見たような形になっている顔のデザインが実に秀逸!)、パルプSF調といいますか、海外モンスターの影響下から生まれてきたような印象を受ける怪獣です。
初期の独創的で斬新なデザインラインから一転、恐竜型怪獣も増えてきて、怪獣デザイン的には過渡期にあった第二クールのミラーマン怪獣ですが、キングザイガーやタイガン、ビッグアイ、そしてこのコールドンなど、ちょっとキッチュな洋物クリーチャーっぽい雰囲気を纏っている怪獣たちもなかなか捨て難い魅力がありますね。

そんなコールドンを2006年にレトロタイプでソフビ化したのが怪獣郷レーベルでお馴染みのやまなやです。
前身の円谷コミュニケーションズから続く怪獣郷レーベルは、現行のバンダイ怪獣ソフビにも通じるリアル造形を持ち味とするレーベルですが、このコールドンも着ぐるみのイメージを上手く咀嚼し、それを玩具的バランスの取れたデフォルメで造型に反映させた、このレーベルらしい非常に生真面目な作りのソフビです。全体的にやや綺麗にまとまり過ぎてるきらいがあるものの、ミラーマン怪獣・マイナー怪獣の立体物として貴重な一体です。

#ミラーマン #やまなや #怪獣郷 #円谷プロ #ソフビ #怪獣

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