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やまなや アイアン二代目 スタンダードサイズ 平成物
ウルトラマンのスペシウム光線を撥ね返すスペルゲン反射鏡を備えたバルタン星人二代目、サイボーグ少女・桂の脳波とリンクする電子頭脳を頭部に装備したメカゴジラ2など、一度倒されたはずの怪獣がリベンジを果たすべく性能をパワーアップさせて再登場し、ヒーローを苦しめるのは特撮ヒーローものの“燃える展開”の一つ。怪光線を放つ甲羅を背中に備え、パワーアップして再登場したアイアン二代目もそんな役割を担って登場したはず...なのですが、主人公・鏡京太郎の内面の弱さとそれを突いて攻撃を仕掛けてくるインベーダーの描写のほうに物語の重点が置かれてしまい、肝心のアイアン二代目の新たな武器はその威力を発揮出来ないまま、再びミラーマンに敗北してしまいます。その後の第12話において、全身に発光メタルを装着して再登場したゴールドサタン二代目が、ミラーマンの武器を撥ね返し、最強の必殺技シルバークロスを出さざるを得ないところまで追い込んだのを考えると、アイアン二代目にさしたる見せ場が用意されなかったのは何とも残念なところであります... 画像は平成19年(2007年)にやまなやから発売されたアイアン二代目のスタンダードサイズソフビです。 平成18年(2006)にハイパーホビー誌上限定で発売された「アイアン二代目セット(黒成型アイアン二代目&面替ミドルサイズ・ミラーマン」に続く一般発売版となりますが、かつてのブルマァク版をイメージさせる黄色の成型色はレトロ怪獣ソフビファンの琴線に触れるものがありますね。造形的にもブルマァク版を踏襲しており、正面から見た姿は一見、復刻版かと見間違うほど良く似ていますが、細部はディティールアップされ、怪獣郷レーベルらしくよりリアルな雰囲気で仕上げられてます。(画像右はブルマァク版ですが、並べてみると良く判るかと思います) #ミラーマン #やまなや #怪獣郷 #円谷プロ #ソフビ #怪獣
やまなや スタンダードサイズ 平成19年(2007年) ミラーマン 第8話「鋼鉄竜アイアンの大逆襲」dape_man
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やまなや ツルク星人 スタンダードサイズ 平成物
主人公のおゝとりゲン(ウルトラマンレオ)と彼を厳しく鍛え上げるモロボシ・ダン(ウルトラセブン)との師弟関係にスポットライトを当てた『ウルトラマンレオ』は、前作『ウルトラマンタロウ』の“明るく楽しい”作風から一転、過酷な特訓や、従来のウルトラマンのような光線技を用いない格闘戦などハードな描写を多く盛り込み、第2期ウルトラシリーズきっての異色作となりましたが、そんな番組のカラーを更に強く印象付けたのが、従来のウルトラ怪獣よりも濃厚に破壊、殺戮のイメージを持った宇宙人や怪獣たちです。殊に番組初期の特訓編においては、レオが「いかにしてこの難敵を倒すか?」という部分にドラマの主軸が置かれていたこともあって、登場する宇宙人や怪獣たちは一撃必殺の技や武器を持っているのが常でしたが、そんな技や武器を持った彼らの姿には、無差別殺人を行う通り魔的なイメージが強く漂っていました。中でもその代表格といえるのが、『ウルトラマンレオ』第3話・4話に登場したツルク星人です。 劇中では、奇怪な“仮面の怪人”といった雰囲気の等身大形態から一変、爬虫類のような怪獣形態へと変身を遂げたツルク星人。デコラティブな傾向が強い第2期ウルトラシリーズの怪獣の中ではどちらかというと地味なタイプのデザインですが、それが逆に両腕に備えた刃を強調して、通り魔的なこの宇宙人のキャラクターを強く印象付けていました。 そんな凶悪宇宙人像を上手く後期ブルマァクテイストに落とし込んだ補完ソフビが、平成16年(2004年)に発売されたやまなや怪獣郷シリーズのツルク星人です。 前身の円谷コミュニケーションズから続く怪獣郷シリーズといえば、レトロタイプでありながらも現行のバンダイ怪獣ソフビにも通じるリアル造形を得意とするレーベルですが、それゆえにリアルに振れ過ぎてるのではないか、と感じることも多々あります。しかしこのツルク星人では、怪獣郷の方向性と後期ブルマァクテイストのイメージが上手い具合に合致し、非常にバランスの良い補完ソフビに仕上がっていると思います。丁寧な体表の表現、平成レトロソフビのスタンダードサイズにしては小ぶりなサイズ感は、ブルマァクのレオ怪獣を彷彿させるところがありますね。 また、この彩色が実に良いですね。着ぐるみとは全く異なるカラーリングですが、肌色成型とメタリックブルーの組み合わせはまさにブルマァクを感じます。 #ウルトラマンレオ #やまなや #怪獣郷 #円谷プロ #怪獣 #ソフビ
やまなや スタンダードサイズ 平成16年(2004年) ウルトラマンレオ 第3話「涙よさよなら・・・」・第4話「男と男の誓い」dape_man
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やまなや ベロクロン スタンダードサイズ 平成物
怪獣郷レーベルでお馴染みのやまなやから、平成15年(2003年)に発売された、スタンダードサイズのベロクロンです。 『ウルトラマンA(エース)』本放映時ではその特異な形状が災いしてか、第1話登場怪獣にもかかわらず、当時の怪獣玩具の花形であるブルマァクのスタンダードサイズソフビではラインナップに加えられなかったベロクロンですが、31年の時を経て、ブルマァクの欠番を補完する形で商品化されたのがこのソフビです。 注目すべきは、ベロクロンのソフビ化で重要なポイントとなる珊瑚状の突起物の表現。両肩の突起部分と両腕を別パーツで仕立てたことで、ある程度のリアルさを求めるソフビファンの鑑賞に堪えうるものに仕上がっているのが特徴です。 怪獣郷レーベルのベロクロンには、前身の円谷コミュニケーションズからやまなやでリリースされた4種類のカラーバリエーションがありますが、画像のものはやまなや創立直後にリリースされたピンク成型のタイプになります。きつめのピンク成型の上に赤とメタリックブルー、そしてアクセントのシルバーとゴールドが施された、ジェリービーンズのような毒々しいベロクロン。個人的には、成型色のピンクをもっと柔らかい色合いで、塗装も全体的にもう少し抑え目で仕上げてくれればより「ブルマァクっぽく」なったのでは...と感じましたが、まぁ、これはこれでけばけばしい超獣に相応しい色彩設計、といえますかね。 #ウルトラマンA #ウルトラマンエース #やまなや #怪獣郷 #円谷プロ #怪獣 #ソフビ
やまなや スタンダードサイズ 平成15年(2003年) ウルトラマンA(エース) 第1話「輝け!ウルトラ五兄弟」dape_man
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やまなや レオゴン スタンダードサイズ 平成物
郷秀樹の幼馴染である青年科学者・水野一郎が、αレオン電磁波でトカゲとウツボカズラを融合し、誕生させた怪獣、レオゴン。 「11月の傑作群」の最後を飾る名エピソード、「許されざるいのち」に登場する“合性怪獣”ですね。このレオゴン、動物と植物の合成によって誕生していることから二つ名は“合成怪獣”と思われがちですが、番組のOPクレジットや円谷公式によると“合性怪獣”が正解なんですね。“合性怪獣”についての由来を調べてもハッキリとした記述がどこにも見当たらないんですが、個人的には、人間が神の領域に近づかんとした“禁断の生殖”としての「性(せい)」から誕生した怪獣、偉大な父親に対するコンプレックスから狂気へと走ってしまった青年科学者・水野の哀しい「性(さが)」が生み出した怪獣、この二つの意味合いが込められていると解釈しています。 2008年に発売された、やまなや「怪獣郷シリーズ」のレオゴン。 このソフビは、2003年にハイパーホビー誌の誌上限定として発売された“マットジャイロ捕獲バージョン”が1期になるのですが、劇中のシーンを再現した「背中の突起物から伸びる蔦に捕らえられたマットジャイロ」の付属パーツが、ブルマァクタイプのソフビとしてはどうも余計な物に感じられ、レオゴン自体の造形には惹かれつつも1期は購入を見送ったという経緯があります。その後、その付属パーツを廃した一般流通版が発売され、この水色成型は通算3期目になります。 ブルマァク黄金期を思わせる繊細で丁寧な仕事が施された造形、それがレトロムード溢れる水色の成型色と組み合わさり、素晴らしい補完ソフビに仕上がっています。 #帰ってきたウルトラマン #やまなや #怪獣郷 #円谷プロ #怪獣 #ソフビ
やまなや スタンダードサイズ 平成20年(2008年) 帰ってきたウルトラマン 第34話「許されざるいのち」dape_man
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やまなや コールドン スタンダードサイズ 平成物
宇宙空間跳躍(ワープ航法?)の研究に関わる東都大学の宇宙科学メンバーを次々に冷凍体(凍死させるのではなく、実は本体をどこか別の場所へ“転送”させていた、というのが『ミラーマン』らしくて良い!)にしていく謎の女インベーダー(演じるは『ウルトラQ』『ウルトラマン』のヒロイン、桜井浩子女史!)。その女インベーダーが持つ銃型のカプセルの中にミクロ化されて収納されていたのがコールドンです。 後頭部に広がる特徴的なヒレにクリクリとした目玉、そして顔から伸びる蛸のような触手・・・、いわゆるBEM(Bug Eyed Monster)を連想させる目玉と西洋人が忌み嫌う蛸を取り入れたデザインになっているんですが(足を広げた蛸を俯瞰して見たような形になっている顔のデザインが実に秀逸!)、パルプSF調といいますか、海外モンスターの影響下から生まれてきたような印象を受ける怪獣です。 初期の独創的で斬新なデザインラインから一転、恐竜型怪獣も増えてきて、怪獣デザイン的には過渡期にあった第二クールのミラーマン怪獣ですが、キングザイガーやタイガン、ビッグアイ、そしてこのコールドンなど、ちょっとキッチュな洋物クリーチャーっぽい雰囲気を纏っている怪獣たちもなかなか捨て難い魅力がありますね。 そんなコールドンを2006年にレトロタイプでソフビ化したのが怪獣郷レーベルでお馴染みのやまなやです。 前身の円谷コミュニケーションズから続く怪獣郷レーベルは、現行のバンダイ怪獣ソフビにも通じるリアル造形を持ち味とするレーベルですが、このコールドンも着ぐるみのイメージを上手く咀嚼し、それを玩具的バランスの取れたデフォルメで造型に反映させた、このレーベルらしい非常に生真面目な作りのソフビです。全体的にやや綺麗にまとまり過ぎてるきらいがあるものの、ミラーマン怪獣・マイナー怪獣の立体物として貴重な一体です。 #ミラーマン #やまなや #怪獣郷 #円谷プロ #ソフビ #怪獣
やまなや スタンダードサイズ 平成18年(2006年) ミラーマン 第24話「カプセル冷凍怪獣コールドンに 挑戦せよ!」dape_man