コラム-4 アウト・オブ・リミッツとペネトレーションのオリジナル
初版 2023/07/21 05:27
改訂 2023/07/21 05:27
それぞれオリジナルが「マーケッツ」と「ピラミッズ」であることは触れたが、
どちらも当時国内盤が発売されていたので、ご紹介したい。
アウト・オブ・リミッツ(マーケッツ)
WARNER 東芝 BR-1056 1964.03臨発
レーベルを見ると、アレンジャーとプロデューサー名が明記されている。
音を聞くと、ホルンが効果的に用いられており、ミドルではホルンとギターがユニゾンでのプレイを聞かせたりしている。こういうことは、この時代のロックン・ロール・バンドが思いつくようなことではなく、きちんとしたプロのアレンジャーが譜面を書いたことがよく判る。ギタリストのトミー・テデスコは、その自叙伝の中でこの録音に参加したと書いているが、同じ箇所では判で押したように同じフレーズを弾いており、良くも悪しくも「譜面通りです」というプレイだ。他のプレイヤーも同様にセッション・ミュージシャンだったのだろう。このレコードを聞く限り、マーケッツなるバンドは架空のものと思える。下の静止画のメンバー(ライヴ用の寄せ集め?)がどのような音を聞かせたのかは判らない。
https://www.youtube.com/watch?v=SUWHA5LD2fM
恋のテレパシー(ペネトレーション)
LONDON キング HIT-343 1964.04.20臨
こちらはアレンジャーやプロデューサーも明記されておらず、音からは「ピラミッズという素人っぽいバンドが自分たちで演奏し、録音した」ように聞こえる。少なくともマーケッツとはレコード作りのプロセスは大部違っているように思う。(あくまでも想像だが)
下の映像が実際のピラミッズのメンバーなのだろうか。音はもちろん生演奏ではないが、アクションがなんとも……
サックス奏者は、全く出番がないようだ。
chirolin_band
国内盤アナログ・レコード(1950年代〜1960年代〜1970年頃)のデータ・ベース(リスト)を作成しています。
(国内盤レコードDB)
ジャンルはオール・ジャンルで、フォーマットはExcel ファイル(xlsx)です。
現在仮開示しているのは、
日本グラモフォン
東芝
日蓄工業
日本ウエストミンスター
日本ディスク(1950年代)
日本マーキュリー(1950年代)
ユニバーサル・レコード(1950年代)
日本コロムビア
キング・レコード
です。
2024.07.08 テイチク・レコードを追加しました。
今後、随時追加していく予定ですが、時間はかかります。
ダウンロードして自由に使って頂いて結構ですが、同時に開示している説明ファイル(ワード文書 or リッチ・テキスト)を
よくお読みになってください。また、現段階ではあくまでも仮開示であり、完成形ではないことにもご留意ください。
https://1drv.ms/u/s!ApINowI3ybkacrP3M_GV7wSe6j0?e=67lDy2
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