コラム-1 バス・ドラのミュート

初版 2023/05/01 05:28

 「テルスター」のシングル盤にも使われていた写真、ホーウィー・ジョンソン(ハウィー・ジョンソン)のドラムに奇妙な装置が取り付けられていた。お椀型の丸いものがアームによってバス・ドラムの表面に固定されている。1966年〜1967年頃、バンド仲間でこれが話題となり、辿り着いた回答は「ミュートだろう」というものだった。ドラムを担当していたTくんのバス・ドラムにはこういうものはなく、単発でペダルを踏むと「ドウーン」という余韻が尾を引いていた。多分この「ドウーン」を「ドン!」「ドスッ」に近づけるためのものであろうと考えた。(この考えは正しかったようで、こういう外付けのミュートは実際にあったようだ)

 ただ、我々の周りにこういうものを売っている楽器店はなかったので、何とか代用品がないかと考えた結果、使えそうなものがひとつだけあった。鉛筆削り(手動式)を机に固定する金具である。

 当時使っていた鉛筆削りは、こういったものだった。画像には写っていないが、裏側にハンドルが付いていて、それを回転させることによって内部の歯が回り、鉛筆が削れた。

 そして、この本体を机に固定させるための器具がこんなようなものだった。

 L字型の棒を鉛筆削り機本体の下部に挿入し(穴が開けられていた)、机の天板端の底面から締め上げて固定させるという仕組みだ。他に必要だったのが、粉ミルク等の空き缶の蓋と、中に詰め込む脱脂綿等だ。これで手作りのミュートはバスドラに取り付けることができた。
 ただ、バストラを打った時の衝撃は想像以上に大きく、そっと締めた程度では簡単に弾き飛ばされてしまう。結構タイトに締め上げて何とか固定できたが、サウンドはとても「ドスッ」とまでは行かなかった。それでも余韻伸び放題の「ドウーン」よりは良く、多少の効果は得られた。

 やがて、バスドラ内に毛布を詰めるとか、表面のヘッドを外すなどといったことが行われるようになるわけですね。

国内盤アナログ・レコード(1950年代〜1960年代〜1970年頃)のデータ・ベース(リスト)を作成しています。
(国内盤レコードDB)
ジャンルはオール・ジャンルで、フォーマットはExcel ファイル(xlsx)です。
現在仮開示しているのは、
日本グラモフォン
東芝
日蓄工業
日本ウエストミンスター
日本ディスク(1950年代)
日本マーキュリー(1950年代)
ユニバーサル・レコード(1950年代)
日本コロムビア
キング・レコード
です。

今後、随時追加していく予定ですが、時間はかかります。

ダウンロードして自由に使って頂いて結構ですが、同時に開示している説明ファイル(ワード文書 or リッチ・テキスト)を
よくお読みになってください。また、現段階ではあくまでも仮開示であり、完成形ではないことにもご留意ください。

https://1drv.ms/u/s!ApINowI3ybkacrP3M_GV7wSe6j0?e=67lDy2

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