コラム-2 ラップ・シティ
初版 2023/05/27 04:59
「ラップ・シティ」の原曲
原曲はブラームスのハンガリー舞曲第5番。ハンガリーのジプシー音楽を好んでいたブラームスは、舞曲集を自身の作品としてではなく、ピアノ用編曲として作品番号も付けずに出版した。フォーマットはピアノ連弾用だ。
レコードはなく、ラジオもなかった19世紀後半において、家庭で音楽を楽しむ場合は自分で演奏するしかなかった。ピアノ連弾というのは、そうした需要には最適だったと思われ、楽譜もよく売れたようだ。現代でもピアノ発表会などで親子や師弟によってよく演奏されている。
管弦楽版もよく演奏されるが、この第5番はブラームス自身の管弦楽への編曲は作られていない。
ピアノ連弾版のオリジナルがこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=AbgmDWc63dU
マークスメンの「ナイト・ラン」
マークスメンというのは、ノーキー・エドワーズとギタリストのジーン・モールスを中心としたグループだが、「ナイト・ラン」というシングルをブルー・ホライズンから出している。これが、ベンチャーズの「ラップ・シティ」の元ネタとなっている。資料によると録音は1961.8.4で参加メンバーは以下の通り。
- ノーキー・エドワーズ リード・ギターとベース(オーバー・ダブ)
- ジーン・モールス リズム・ギター
- ビル・マーシャル ドラム
ベンチャーズ版よりもテンポは遅いが、より原曲に近いようだ。
https://www.youtube.com/watch?v=grjacIPWMuM
ベンチャーズの「ラップ・シティ」
アメリカでは1964.10にシングルB面(A面は「10番街の殺人」)として発売されたのがこのバージョン。日本でも1965.02.15に同じカップリングでシングルとして出た。
マークスメンよりもテンポ・アップし、よりダイナミックなプレイとなっている。
chirolin_band
国内盤アナログ・レコード(1950年代〜1960年代〜1970年頃)のデータ・ベース(リスト)を作成しています。
(国内盤レコードDB)
ジャンルはオール・ジャンルで、フォーマットはExcel ファイル(xlsx)です。
現在仮開示しているのは、
日本グラモフォン
東芝
日蓄工業
日本ウエストミンスター
日本ディスク(1950年代)
日本マーキュリー(1950年代)
ユニバーサル・レコード(1950年代)
日本コロムビア
キング・レコード
です。
2024.07.08 テイチク・レコードを追加しました。
今後、随時追加していく予定ですが、時間はかかります。
ダウンロードして自由に使って頂いて結構ですが、同時に開示している説明ファイル(ワード文書 or リッチ・テキスト)を
よくお読みになってください。また、現段階ではあくまでも仮開示であり、完成形ではないことにもご留意ください。
https://1drv.ms/u/s!ApINowI3ybkacrP3M_GV7wSe6j0?e=67lDy2
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