ED76 500番台

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ED76 500番台は1968年から1969年にかけて22両が製造されました。北海道向けであることから、大容量 SG 搭載に伴う水と灯油タンクの大型化・下枠交差型パンタグラフの装備・特別高圧機器のない屋根上・7列に配置された専用エアフィルタールーバー(一般的な20段ではなく18段)・前面の貫通扉とタイフォン設置など九州向け車両とは性能や外観が大きく異なります。これら北海道向け装備の搭載や大容量化により、車体長は基本番台より1m延長されてF級機並みの18.4 mとなっています。
空知運転所(旧・岩見沢第二機関区)に配置し、函館本線の電化区間で急行「大雪」をはじめとする客車列車の牽引に使用されました。JR発足直後より旅客列車は721系電車の投入により電車化が推進されたことで本区分の運用範囲は漸次縮小し、末期は5両が残存し小樽 - 岩見沢間1往復の運用に充てられていましたが、1994年に全車が廃車となり、同時に所属していた空知運転所も閉鎖されました。

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