781系
781系は、北海道内用国鉄初の交流専用特急形として昭和55年(1980)に登場。北海道の厳寒期にも対応すべく、耐寒耐雪構造に実績のある711系の仕様を基に内装・外観は当時の標準特急形電車であった485系と同等の仕様として誕生しました。当形式の特徴として国鉄新性能電車では初の「電動車・付随車ユニット」(MTユニット)を採用、屋根上には集中式クーラーと強制押込形換気装置、電動車にはブレーキ抵抗器、付随車にパンタグラフが搭載されました。また電動車には雪切室が設けられています。先頭車両の前面運転席窓下部分は走行中の降雪着雪を防ぐために485系より丸みを帯びており、灯火類も着雪による「隠ぺい」を防ぐため露出形の外ハメ式とされ、外部塗装は他の国鉄特急車両と同様、前照灯・標識灯部横の赤帯は高い位置に配され正面愛称表示器回りまで塗装され、雪中での被視認性を向上させているなど、北海道仕様ならではの装備がなされています。