カニ38

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駅での荷役作業時間の短縮を目的として、マハネ29 12の台枠・台車(TR71形)を流用して改造された試作荷物車。通常の10系客車と比較して、積車重量が4ランク上の「カ」で、2.3m幅の巻上式シャッターを5台並べた、特徴的な側面レイアウトを持っています。品川客車区に配置され、同区所属の急行列車で試験が実施されました。荷物車としての後半は、主として急行「安芸」に連結して運用されましたが、開口部の大きいその構造を生かし、大型美術品輸送に使用される機会も多く、特に奈良の寺院と東京の美術館の間で仏像が貸出・返却される場合には、日本通運の荷扱いで急行「大和」に併結して運用されていました。

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