ワルシャワ1920

0

独立を取り戻したポーランドと、革命をヨーロッパへ輸出したいロシアとの戦いは、1919年9月から断続的に続けられ、1920年4月からは本格的な戦闘行動が始まってポーランド軍がキエフを占領しました。しかし、逆にブジョーンヌイの第1騎兵軍の反撃によって撃退され、さらに7月にはトゥハチェフスキ率いる西正面軍が攻勢に出てポーランド軍を撃破して5週間でワルシャワ眼前に迫ります。
ゲームは西正面軍が攻勢を開始した1920年7月から、ポーランド軍の反撃が実質的に完了し、トゥハチェフスキの攻勢が頓挫した8月末までの戦いを扱います。

このゲームはソ・ポ戦争から100年を記念した「BANZAIまがじんエクストラ8月特別号」で、表紙込み24ページのヒストリカルノートとゲーム本体がセットになったものです。両軍ともに3回の移動/戦闘フェイズがあるという特徴的なシーケンスを採用しています(ポーランド軍は初めは少なく順次増えていきます)。これにロシア軍にだけある補給ポイントの制限によって、徐々に勢いを失っていくロシア軍と反撃の機会を窺うポーランド軍を上手く表現しています。

これを購入した2020年はポーランドがマイブームでした。ポニャトフスキ関連の記事に触発されたのか、「乾と巽」を読んでのロシア内戦からの連想だったのか、Instytut Pamieci Narodowej国家記銘院製のゲームを入手したのがきっかけになったのか、理由はもう憶えていません。これも『BZURA 1939』と一緒に買っています。ただ、なにせ2020年なのでプレイする相手もいないままマイブームは過ぎ去ってしまいましたが。

#トゥハチェフスキ #ポーランド

ターンスケール: 1ターン=1週間
マップスケール: 1ヘクス=約30㎞
ユニットスケール: 1コマ=旅団・師団規模

https://muuseo.com/Sin_Oga/items/17
https://muuseo.com/Sin_Oga/items/282

7. W OBRONIE LWOWA (7: The Defense of Lwow)
自由を乞い求めるのではない。自由を求めて闘うのだ。 『7. W OBRONIE LWOWA』は1920年のポーランド・ソビエト戦争期間に行われた戦いの歴史ボードゲームです。第7戦闘飛行隊の任務は、ルブフへと猛進して来るセミョーン・ブジョーンヌイの第1騎兵軍を止めることです。ポーランド人とアメリカ人のパイロットがボルシェビキ軍の進撃をブク川で阻止しようと試みます。歴史上初めて、飛行機がライフルを装備した騎兵部隊と戦い合うのです。1世紀前に、一握りのパイロットたちが数千の騎兵を止めたのです。あなたはこの偉業を再現できるでしょうか? 『7. W OBRONIE LWOWA』はポーランドのInstytut Pamieci Narodowej国家記銘院(訳語には揺れがあります)公教育事務局が発売した歴史ボードゲームの一作です。いわゆる国のお役所が戦争ゲームを出版するというのは国の独立を重視するポーランドならではの事でしょう。教育目的ということでヒストリカルノートもガッツリ記載されています。 ゲームはシミュレーションウォーゲームとアブストラクトウォーゲームとの中間といった感じです。戦闘のサイコロの影響は大きいですが、ムーブの組み立てが重要で、ゲームバランスは際どく取れています。1戦20分くらいなので気軽にプレイできます。 ルールブックは関係各国語でポーランド語・英語・ウクライナ語の3言語版です。ロシア語はありません。 #第7戦闘飛行隊 #第1騎兵軍 ターンスケール: 1ターン=1日 マップスケール: 1ヘクス=約8㎞ ユニットスケール: 1コマ=飛行隊(実働5機ほど)、騎兵連隊
https://muuseo.com/Sin_Oga/items/17
BZURA 1939
ポーランド防衛戦争で最大の戦いであり、ドイツ軍の攻勢計画を妨げる可能性のあった唯一の戦い。ポーランドのポモージェ軍とポズナニ軍が、ワルシャワへと向かっていたドイツ軍の側面を攻撃しました。これは敵軍にとって完全な奇襲でした。この激烈な戦いでは、ポーランド兵はその勇猛果敢さを燃え上がらせました。しかしこの攻撃を継続する決意と一貫性とは十分ではありませんでした。また戦い疲れ果てた部隊と交代できる予備もなかったのです。 本品はポーランドのTAKTYKA I STRATEGIAN社が発売したゲームです。 『BZURA 1939』はW-39という共通のシステムを使用して、第二次世界大戦のポーランド戦役の様々な戦場を再現する「WRZESIEN 1939」シリーズの第5弾です。 マップは96×68㎝と大きめ、部隊規模が小さいためコマ数も400個以上の大物です。シナリオは9月9日からのヒストリカルシナリオ1本です。 この戦場はポーランドのど真ん中、ワルシャワの前面です。マップの南西部分が『PIOTRKOW』に、北西部分が『MLAWA』(たぶん)に繋がるので、重なる部分の色が少し変わっています。ここでポーランド軍は前線から撤退してきた軍を掻き集めてドイツ軍の伸びきった側面の歩兵師団を襲います。史実ではポーランド軍は僅かな成功を収めますが後が続かなかったのでした。 最後にこのシステムの最大の欠陥を。このシステムでは、部隊の1ステップ=1スタック価=1戦闘力となっていて、部隊による違いがありません。ドイツ軍の戦車大隊でも、偵察兵や斥候の自転車大隊でも、ドイツ軍とポーランド軍の間でも、戦闘力の差がまったくないのです。これではシミュレーションとしておかしいし、ドイツ軍は勝てないでしょう。翻訳していてこれに気付いた後は、このシリーズに手を出すのを止めたのでした。 #ポーランド戦役 #ブズラの戦い ターンスケール: 1ターン=1日 マップスケール: 1ヘクス=約3000メートル ユニットスケール: 1コマ=大隊 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/280 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/281
https://muuseo.com/Sin_Oga/items/282

Default