The Defense of RORKE'S DRIFT

0

このゲームは、表題の『The Defense of RORKE'S DRIFT』と『THE BOER WAR』というシステムもスケールもまったく違う2つのゲームが1つのパッケージになったものです。どちらも19世紀終盤の南アフリカにおける大英帝国の植民地戦争で、イギリス軍が苦戦しながらも勝利を掴み取った戦いという点は共通しています。

『The Defense of RORKE'S DRIFT』
1月22日午後5時頃、ロークス・ドリフトの伝道所をおよそ4千のズールー族の大軍が襲撃します。守るはイギリス軍の第24連隊第2大隊B中隊を中心に、入院患者や非戦闘員も含めた約150名。戦いは夜を徹して続き、23日の早朝に終結します。「thin red line」は伝道所を守り切り、最大級の賛辞を受けることになります。
これはロークス・ドリフトの戦いを兵士1人のスケール(ズールー族は1コマ5人)で描く詳細な戦術級ゲームです。詳細といっても時間のスケールはやや長めで、戦闘のルール自体はあっさりしたものです。しかし、屋根に登ったり下りたり、火を点けたり消火したり、壁に穴を開けたり、負傷者を運んだりと特別な行動がたくさんあるのでプレイはなかなか大変です。そのため練習用の1人シナリオを始め、仮想状況も含めた5本のシナリオが用意されています。
参考に、パラマウント映画の「ZULU(邦題:ズール戦争)」(1964年、監督サイ・エンドフィールド、主演スタンリー・ベイカー)も必見です。
ターンスケール: 1ターン=30分
マップスケール: 1ヘクス=10フィート
ユニットスケール: 1コマ=英国軍1人、ズールー族5人

『THE BOER WAR』
ボーア戦争は大英帝国とトランスバールのボーア共和国およびオレンジ自由国との間での戦争です。トランスバールにとっては独立戦争、イギリスにとっては帝国主義拡張戦争でした。1899年10月に始まって1902年5月にボーア人の敗北で終結し、ボーア共和国は大英帝国に併合されることになります。
こちらは2年半に及ぶボーア戦争を戦略的スケールで扱うゲームです。イギリス軍は大軍を擁しますが神出鬼没のゲリラ戦を行うボーア人に翻弄されます。リアクション移動や戦闘回避といったゲリラ戦らしいルールや政治的影響のルールがあり、難易度はかなり高めです。
戦争前半、戦争後半、フルキャンペーンの3本のシナリオが用意されています。
ターンスケール: 1ターン=1ヶ月
マップスケール: 1ヘクス=15マイル
ユニットスケール: 1戦力ポイント=イギリス軍500人、ボーア333人(3戦力で1000人)

#ズールー戦争 #ボーア戦争

https://muuseo.com/Sin_Oga/items/76
https://muuseo.com/Sin_Oga/items/86

SOLDIERS OF THE QUEEN
『SOLDIERS OF THE QUEEN』は大英帝国の最盛期における二つの有名な会戦を再現する。「イサンヅルワナ」は1879年のズールー戦争中に、20000人のズールーの戦士が、ズールーランドのイサンヅルワナ岩近くに野営していた1750人の英国軍と植民地兵を奇襲した会戦を描写する。「オムドゥルマン」は1898年の近代的英国軍の手によるマーディスト軍勢の圧倒的打破を描写する。 これはTSR社が発売した「Strategy & Tactics誌」95号の付録ゲームです。誌面中、ルール部分は16ページ、ヒストリカルノート7ページ、関連の歴史背景記事が6ページとなっています。 大英帝国の植民地戦争という点では同じですが、異なる戦争の二つの戦いが異なるスケール、異なるシステムで再現された2in1です。マップは両面印刷のハーフマップ1枚。コマも両面印刷で、片面が「イサンヅルワナ」用、逆面が「オムドゥルマン」用です。 どちらの戦いも少数の英国軍に大群の現地軍が襲い掛かる展開です。英国軍にはどちらも縛りがあるので若干難しいかもです。「イサンヅルワナ」では弾薬量をメモらなければいけないのがやや面倒。 #ズールー戦争 #大英帝国 ターンスケール: 不明 マップスケール: 1ヘクス=150ヤード(イサンヅルワナ)、220ヤード(オムドゥルマン) ユニットスケール: 1白兵戦力=25人(イサンヅルワナ)、1コマ=500人~800人(オムドゥルマン)
https://muuseo.com/Sin_Oga/items/76
Pax Britannica
『Pax Britannica』は1880年から世界大戦勃発までの植民地時代のダイナミクスを再現するマルチプレイヤーゲームです。1880年の世界情勢から始まり、4人から7人のプレイヤーそれぞれが19世紀終盤から20世紀初頭における大国のうち一国の役を演じます。 本品はアメリカのVictory Games社が発売した帝国主義と植民地戦争の時代のゲームです。プレイヤーは人数順に、大英帝国、フランス、ドイツ+オーストリア・ハンガリー、アメリカ合衆国、帝政ロシア、日本、イタリアをプレイして、世界大戦を起こさないようにしながら植民地帝国の建設を競います。最大10ターンですが世界大戦が勃発したらその時点でゲーム終了です。 かなりルールの縛りが多く、比較的時間のかかる経営管理ゲームでもありますが、テンポよくプレイでき、特に7人プレイでは抜群の面白さを誇ります。 後にホビージャパン社から日本語ライセンス版が発売されました。 #ラドヤード・キプリング #大戦前夜 ターンスケール: 1ターン=4年 マップスケール: ポイント・トゥ・ポイント制 ユニットスケール: 1コマ=軍団/艦隊、師団/任務部隊、連隊/戦隊
https://muuseo.com/Sin_Oga/items/86

Default