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AIR & ARMOR
この『AIR & ARMOR』では東西ドイツ国境のチューリンゲン地方からフランクフルトとシュツットガルトへと向かうための要衝ビュルツブルク付近での戦いを扱います。ルールが標準ゲームと上級ゲームに分かれていて、標準ゲームでは基本の地上戦を扱い、上級ゲームでは電子戦、航空戦力、化学戦、工兵や地雷といったルールが加わります。核兵器はありません。 両軍が交互に基幹編制単位部隊(旅団または師団)を活性化させて、それに所属する連隊毎に行軍・強襲・速攻といった任務を指定するシステムですが、ワルシャワ条約軍はターンの初めに任務を指定しておかなければならず部隊運用の融通が利かなくなっています。マップはフルマップ1枚、コマは中隊規模のユニットにステップ数(中隊の個数)を組み合わせる方式です。 同じ戦場、同じ部隊であっても、状況の異なるシナリオが複数用意されています(標準ゲーム用が4本、上級ゲーム用が6本)。 1988年にボックスアートが変更された第二版が同じWest End社から出版された他、2024年にはCompass Games社から『Air & Armor: Würzburg, Designer Signature Edition』のタイトルで改訂・再出版されています。 #第三次世界大戦 #西ドイツ戦線 ターンスケール: 1ターン=2時間 マップスケール: 1ヘクス=1マイル ユニットスケール: 1コマ=中隊~大隊 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/116
戦術作戦級 東西熱戦 Bruce Maxwell 2人Sin Oga
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ワルシャワ1920
独立を取り戻したポーランドと、革命をヨーロッパへ輸出したいロシアとの戦いは、1919年9月から断続的に続けられ、1920年4月からは本格的な戦闘行動が始まってポーランド軍がキエフを占領しました。しかし、逆にブジョーンヌイの第1騎兵軍の反撃によって撃退され、さらに7月にはトゥハチェフスキ率いる西正面軍が攻勢に出てポーランド軍を撃破して5週間でワルシャワ眼前に迫ります。 ゲームは西正面軍が攻勢を開始した1920年7月から、ポーランド軍の反撃が実質的に完了し、トゥハチェフスキの攻勢が頓挫した8月末までの戦いを扱います。 このゲームはソ・ポ戦争から100年を記念した「BANZAIまがじんエクストラ8月特別号」で、表紙込み24ページのヒストリカルノートとゲーム本体がセットになったものです。両軍ともに3回の移動/戦闘フェイズがあるという特徴的なシーケンスを採用しています(ポーランド軍は初めは少なく順次増えていきます)。これにロシア軍にだけある補給ポイントの制限によって、徐々に勢いを失っていくロシア軍と反撃の機会を窺うポーランド軍を上手く表現しています。 これを購入した2020年はポーランドがマイブームでした。ポニャトフスキ関連の記事に触発されたのか、「乾と巽」を読んでのロシア内戦からの連想だったのか、Instytut Pamieci Narodowej国家記銘院製のゲームを入手したのがきっかけになったのか、理由はもう憶えていません。これも『BZURA 1939』と一緒に買っています。ただ、なにせ2020年なのでプレイする相手もいないままマイブームは過ぎ去ってしまいましたが。 #トゥハチェフスキ #ポーランド ターンスケール: 1ターン=1週間 マップスケール: 1ヘクス=約30㎞ ユニットスケール: 1コマ=旅団・師団規模 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/17 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/282
作戦級 BANZAIまがじん別冊 ソビエト・ポーランド戦争 中黒靖Sin Oga
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ワールド タンク バトルズ 2 WORLD TANK BATTLES 2
本作は海洋堂/タカラの発売した食玩「ワールド タンク ミュージアム」第4弾の戦車模型をコマとして使う書籍形態のウォーゲームで、同じく「PANZERTALES」のシリーズ名を冠しています。前作『ワールド タンク バトルズ』のシステムを踏襲して、アクションカードをプレイして怪獣または自衛隊の移動・攻撃を行います。基本的には「ワールド タンク ミュージアム」の戦車模型をコマとして使うのですが、切り貼りして組み立てる紙コマも付いています。 自衛隊はポイント(億円単位)で戦車を購入して部隊を編成し、怪獣もそれと同額で攻撃力や行動力といった数値と特殊能力を購入します。『シーボイガンを喰った怪獣』と同様の方式です。 写真6枚目は有った物を適当に並べたので「ワールド タンク ミュージアム」でない戦車模型も写っています(10式など)。怪獣は指人形ゴジラを置いています(デアゴスティーニの東宝怪獣コレクションくらいまでならサイズが合いそうです)。 #ワールド・タンク・ミュージアム #自衛隊 ターンスケール: 不定 マップスケール: ヘクス制(不明) ユニットスケール: 1コマ=1両~小隊、怪獣1体 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/78 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/43
上田信 戦術級 PANZERTALES 怪獣 オリジナルSin Oga
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インペリウム:セカンドエディション
『インペリウム』は、星間戦争を扱ったSFゲームです。今から数百年後、宇宙へ進出した人類は、巨大な版図を有する星間帝国ジル・シルカに遭遇しました。高圧的な帝国と、拡張主義に燃える人類の接触は、やがて避けようのない星間戦争へと発展していきます。 本作はアメリカのGame Designers Workshop, Inc.社が発売した『IMPERIUM』の日本語版第二版です。 元々の『IMPERIUM』は1977年にConflict Games社から発売され、1979年よりGDW社からの出版になりました(これが1st ed.です)。日本では1980年代に株式会社ホビージャパンが『インペリウム』のタイトルで和訳付き輸入販売していて、その後1985年に日本語ライセンス版を出版しました(日本語版第一版です)。アメリカでは1990年に外箱を一新してマップをハードボードに戻した第二版がGDW社から出版されて、ドイツ・イタリア・スウェーデンなど各国でライセンス生産されました(2nd ed.)。本作は書籍型のため2nd ed.とはコンポーネントが大きく異なり、日本語版第二版という独自の系統に入ります。 宇宙艦隊をハイパースペースジャンプルート沿いに移動させて、相手側の艦隊を撃破し、星系を征服していくゲームで、星系からの収入により艦隊の生産・維持整備も行います。プレイヤーの一方は帝国の地方長官なので、帝国中央政府からの干渉や事件といった思うに任せない要素にも悩まされながら戦争を戦っていくことになります。戦争の最終目的はマップ上の全星系を征服することですが、だいたい2~3星系を征服すると講和条約が結ばれて1回の戦争は終わります。それで平和期間中にまた軍備を増強して次の戦争が始まるわけです。全星系を征服するまでのキャンペーンをプレイするのはなかなか難しいですが、1回の戦争であれば同じシステムの『Dark Nebura』よりも実は短時間で決着がつきます。 ホビージャパンの日本語版第一版には三つ首の宇宙怪獣や伝説巨神、宇宙戦艦といったお遊びユニットがいくつか入っていましたが、本作ではオミットされました。その代わりにコマが両面印刷になって整備不良状態を分かりやすくした他、プレイを助ける数種類のマーカーが追加されています。 アメリカでは出版社がAvalanche Press社に変わり2001年に『IMPERIUM: 3rd millennium』のタイトルで第三版が出版されています(3rd ed.)。マップやコマのグラフィックは大きく変わっているのですが、その他の変更は未見のためよくわかりません。また国際通信社では2019年9月に箱入りゲームとして日本語版第三版を発売しています。これも3rd ed.の日本語版ではなく、日本語版の第三版です。 なお、本品は表紙が3枚綴じられているというエラー品のため、レア度+★としています。 #トラベラー世界 #インペリウム ターンスケール: 1ターン=2年 マップスケール: 1ヘクス=0.5パーセク ユニットスケール: 1コマ=戦隊(宇宙艦)、師団(地上軍) https://muuseo.com/Sin_Oga/items/12
松田大義 戦略級 コマンドマガジン別冊 宇宙戦争Sin Oga
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戦車道ボードゲーム ぱんつぁー・ふぉー2
大洗女子学園の存亡をかけて大学選抜チームと戦車道で対戦! 本作はアニメ「ガールズ&パンツァー劇場版」における戦車道の試合を再現するウォーゲームです。前作『ぱんつぁー・ふぉー!』とは別のルールシステムによる独立したゲームですが、戦車やキャラクターの数値に共用性があるので前作と併せて追加キットとしてもプレイできます。 マップは両面印刷1枚で、大学選抜戦の丘陵地帯と遊園地跡を再現しています。基本的には「劇場版」専用ゲームですが、前作のマップとコマとカードを使用する「劇場版」冒頭のエキシビションマッチを再現するシナリオと、更にカードを使用しない簡易ルール版のエキシビションシナリオが入っています。 #ガルパン #戦車道 ターンスケール: 不定 マップスケール: エリア制 ユニットスケール: 1コマ=1両 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/331 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/325
杉本功(原画) 戦術級 戦車道ボードゲーム 「ガールズ&パンツァー」の世界Sin Oga
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戦車道ボードゲーム ぱんつぁー・ふぉー!
戦車道はじめます! 本作はテレビアニメ「ガールズ&パンツァー」における戦車道の試合を再現するウォーゲームです。基本的には『ワールド タンク バトルズ』のルールシステムを応用しており、アクションカードをプレイして戦車を1両ずつ移動・射撃させる形式です。厚紙コマが入っていますが、地図のヘクスも大きいので「ワールド タンク ミュージアム」サイズの戦車模型をコマとして使うこともできます。ルール自体は10ページ足らずで、アニメから来ただけの人にも分かりやすいように書かれています。 マップは3枚、それぞれ両面印刷で、アニメ本編で試合場となった地形を再現しています。マルチシナリオ制で、練習シナリオも含めて8本入っています。他に全国大会形式やポイント制のフリーシナリオでプレイすることもできます。 また、「秋山優花里と五十鈴華によるプレイ解説DVD」が付いています。 2014年8月に「メガミマガジン 10月号」に、本当のアンツィオ戦用のシナリオ、マップなどが付録となり、その後本作の第二版にも収録されました。本品は初版なので、アンツィオ高校戦はテレビアニメ準拠で仕掛けのないシナリオです。 #ガルパン #戦車道 ターンスケール: 不定 マップスケール: ヘクス制(不定) ユニットスケール: 1コマ=1両 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/78 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/332
伊藤岳史(原画) 戦術級 戦車道ボードゲーム 「ガールズ&パンツァー」の世界Sin Oga
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群燕のルフトバッフェ Goering's Jets
第二次世界大戦末期の1946年。この日は連日行なわれていた大規模なドイツ本土への空襲とは異なり、本戦争において決定的な「力」を示すことにより、ドイツ自体の戦意を削ぎ降服に至らしめることを目的として連合軍の爆撃機は基地を飛び立った。歴史上世界初となる都市をも吹き飛ばす威力を持つ爆弾をドイツ本土へ複数投下することによって、この大戦に幕を引こうとしたのである。 迎え撃つのは最新鋭ジェット戦闘機Me262を配備したルフトバッフェ。果たしてこの戦いの結末は……。 これは国際通信社が発売した「コマンドマガジン誌」173号の付録ゲームです。ドイツ軍が史実よりも粘りに粘って1946年にもまだ戦争が続いている中、連合軍が都市破壊爆弾の大量投下に踏み切った1日を扱う、仮想状況の戦略爆撃隊と迎撃戦闘機隊との戦いのゲームです。本誌中には仮想歴史の解説や戦略爆撃、同テーマの別ゲームなどといった関連記事が併せて26ページほどあります。 設定やテーマはともかく、トリープフリューゲルなど末期ドイツ軍の夢の戦闘機が総登場する興味深いゲームではあります。ただ、これは『F-16ファイティング・ファルコン』の追加データカード目当てで本誌を買ったので、ゲーム自体は持っているだけですが。 #Me262 #仮想戦 ターンスケール: 1ターン=30分 マップスケール: 1ヘクス=約32㎞ ユニットスケール: 1コマ=飛行大隊(飛行群)規模
Russ Arendell 作戦級 コマンドマガジン誌付録 WWⅡ欧州の戦略爆撃Sin Oga
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激闘!ロンメル&マッカーサー
これはシミュレーションジャーナル社が発売した「ゲームジャーナル誌」88号の付録ゲームです。北アフリカ戦最後の戦いとなったチュニジア戦役を扱う『激闘!ロンメル軍集団』と、朝鮮戦争における1950年の北側の攻勢期を扱う『激闘!マッカーサー国連軍』との2in1となっています。本誌中には戦史概説など関連記事が併せて24ページほどあります。 どちらもゲームジャーナルではお馴染みの「激闘!軍集団」システムを使用した、いわゆるチットドリブン制のゲームです。各ゲームともハーフサイズマップ1枚ずつで、部隊コマも100個たらずと非常にコンパクトなゲームです。朝鮮戦争ゲームは割合と大型のものが多く、初年度だけとはいえ全体を手軽にプレイできる貴重な一品ではあります。 #ロンメル #朝鮮戦争 ターンスケール: 1ターン=半月 マップスケール: 1ヘクス=20㎞ ユニットスケール: 1コマ=師団
松田大秀 作戦級 ゲームジャーナル誌付録 WWⅡ欧州北アフリカ戦線/朝鮮戦争Sin Oga
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幸村外伝EPSODE-0
慶長二十年五月六日、大坂城の外堀、内堀を埋められたため、大坂方は真田幸村を中心に、国分の隘路と八尾若江の低湿地帯で関東方の先鋒を叩くべく、野外決戦を求めて大坂城を出陣していった。 これはシミュレーションジャーナル社が発売した「ゲームジャーナル誌」71号の付録ゲームです。本誌中にはリプレイや戦史概説など関連記事が併せて28ページほどあります。本作は『幸村外伝』と同一のシステムを使用して、大坂夏の陣の天王寺の戦い前日の「道明寺合戦」と「八尾・若江合戦」を再現するゲームです。 マップはハーフサイズ2枚で、各戦場に1枚ずつのコンパクトなゲームですが、両方を連結させるシナリオもあります。大坂方は少数精鋭で大軍の関東方と戦うのは『幸村外伝』と同じですが、単発のシナリオでは両軍とも移動制限が大きくて、機動の妙を競うような展開にはなりにくいのが残念です。 #大坂夏の陣 #真田幸村 ターンスケール: 1ターン=約1時間 マップスケール: 明記無し ユニットスケール: 1コマ=150~300人 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/96
松田大秀 合戦級 ゲームジャーナル誌付録 日本戦国時代の合戦Sin Oga
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激闘関ヶ原
今を去ること400余年、慶長五年九月十五日、豊臣・徳川両軍あわせて10数万の大軍が美濃の小盆地で激突した。世に言う天下分け目の決戦・関ヶ原の合戦である。 本作はかつてツクダホビーから発売された同名ゲームの再出版品です。同社の『幸村外伝』と同一のシステムを使用して、シンプルなルールで関ヶ原の大合戦を再現するゲームです。 マップはフルサイズ1枚とハーフサイズ1枚、コマは総数700個を超えるビッグゲームで、再出版は無理と思われたのですが、先に再出版された『幸村外伝』の好調と大河ドラマの後押しもあってゲームジャーナル別冊として発売されました。 同じシステムとはいえ講談的マンガ的な『幸村外伝』とは違い、両軍の戦闘力に大きな差がないので展開に派手さはありません。そのためか、小早川らの寝返りがないとか、毛利輝元や豊臣秀頼の出陣、徳川秀忠の到着などといった様々なバリアントシナリオが収録されています。 #関ヶ原の戦い #どうする家康 ターンスケール: 1ターン=約30分 マップスケール: 明記無し ユニットスケール: 1コマ=300~400人 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/96 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/72
松田大秀 合戦級 ゲームジャーナル別冊 日本戦国時代の合戦Sin Oga
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エア・スペリオリティー AIR SUPERIORITY
本作はアメリカのGDW社が1987年に発売した「Air Superiority」シリーズの基本ゲーム『Air Superiority』と対地戦闘モジュール『Air Strike』をワンセットにして、ホビージャパン社がライセンス生産した日本版のジェット機時代の航空戦ゲームです。ルールブックやシナリオブックなど冊子類は合冊になっていますが、2作分のコンポーネントが省略なく入っています(外箱、トレイ、サイコロは1個分です)。本品にはチャートブックが2冊入っていたのですが(内容物の表示では1冊)、エラーなのかデフォルトなのかは分かりません。 イニシアチブ制の個別移動方式ですが、飛行ポイントや高度の計算のため記録用紙を使用します。時間と距離のスケールが大きめ(SPI『Air War』の3倍ほど)なので比較的プレイアビリティは高いです。対地戦闘ができる(難しいけれど)ことも含めてジェット航空戦の決定版と言えるかもしれません。 登場機種は合計で62機種。1980年代半ばの現役機種が中心であまり旧型機はありません。変わり種でイタレリの「F-19ステルス」が入っています。 シナリオは飛行練習シナリオが2本、一人用シナリオが14本(3本/11本)、汎用シナリオが14本(10本/4本)、史実/仮想シナリオが25本(15本/10本)と大量に収録されています。 このシリーズはGDW社から更に続編の『Desert Falcons』が発売されましたが、ホビージャパン社からのライセンス生産はありませんでした。ホビージャパン社が3部作の3作目を出さないのは『The Blue Max』、『AIR FORCE』に続き3度目でした(全部飛行機もの!)。 またClash of Arms社からはこのルールを改良した「Air Power」というシリーズで1950年代からベトナム戦争期までを扱った『The Speed of Heat』も発売されています。 #航空戦闘 #ジェット航空戦 ターンスケール: 1ターン=12~15秒 マップスケール: 1ヘクス=1760フィート(1/3マイル)、1高度レベル=1000フィート ユニットスケール: 1コマ=1機
Mamoru Ito コンバット級 Air Superiority 航空戦ジェットエイジSin Oga
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JULIUS CAESAR
「遍くガリアの地は三つに分かれ...」ユリウス・ガイウス・カエサル、『ガリア戦記』より ガリア炎上! B.C.58年、野蛮なゲルマン部族が南フランスのローマ領に侵入した。7年の間、ユリウス・カエサルは、前線の平和と自身の政治的地位の向上とを望む野心に衝き動かされ、ライン川の流域からブリテン島の海岸までに至る一連の戦役で蛮族との戦いにその身を投じたのだ! これはカエサルのガリア戦役のゲームです。ローマ軍と、ローマの支配に叛旗を翻すガリア人との非対称戦を扱います。戦闘力では圧倒的なローマ軍ですが、異国の地で補給に苦しむほか、カエサルはローマでの政争にも煩わされます。 ガリアの様々な部族をカードで管理し、従属化させたり反乱させたりと、スケールの大きい古代戦ゲームらしく他とは違うルールが多いです。正直言って、うろ覚えどころではなくルールがほぼ思い出せません。 シナリオはB.C.58年から2年間のローマのガリア介入初期、B.C.56年から3年間のブリタンニア侵攻、B.C.52年の1年間を扱うウェルキンゲトリクスのガリア大乱、B.C.58年からB.C.50年までのキャンペーンゲームの4本があります。 カエサルは欧米ではそこそこ人気のテーマですが日本ではさっぱりですね。国産のゲームが見当たりません。 #カエサル #ガリア戦記 ターンスケール: 1ターン=1ヶ月(冬季は4ヶ月) マップスケール: 1ヘクス=20マイル ユニットスケール: ローマ軍団は約4,500名、補助兵団は約2~3,000名、部族は様々
Jeff Easley 戦役級 SPI Brand カエサルのガリア戦役Sin Oga
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BARBAROSSA
「赤髭作戦が始まると、世界は息を吞むだろう。」アドルフ・ヒトラー、1941年 1941年6月21日。ドイツの7個軍、4個装甲集団および3個航空艦隊がロシアの門前に整列した。300万を超える人員、60万の車両、75万の馬匹、3800の装甲戦闘車両そして1800の航空機が400万以上の兵員を数えるソビエトの10個軍に向かい合った。史上最大の戦いが始まろうとしていた... これはアメリカのTSR社が発売した第二次世界大戦の独ソ戦を全期間・全域で扱う大型ゲームです。SPIブランドのゲームですが、旧SPI社とは関係のない完全新作でした。 フルマップ2枚に東西はカスピ海からベルリンまで南北はザカフカスからフィンランドまでを収め、開戦から終戦までを扱います。同じようなテーマはAH社の『Russian Campaign』や『Russian Front』などありましたが、自分は『1941』のようなライトなバルバロッサ作戦ものしか持っていなかったので一つくらいあってもいいかなと思って手を出したのでした。 しかしこれはお手上げです。サイズが大きいのは覚悟していたことですが、それ以外のすべてが細かいのです。部隊規模は軍団~軍規模で一見ユニットも少なめですが、戦力ポイントを使っているので実質的に連隊~師団規模になります。パルチザンも戦力ポイントを持って登場し、状況によっては正規兵化することもあります。プレイのシーケンスも細かく、且つ独特なために1ターンにすごく時間がかかります。当然、生産や政治情勢についてのルールもあります。地形も細かくて、山も森も2種類、川は3種類あります。ここまで何もかも細かくしなくてもいいのにとしか思えません。頑張って和訳したけれど、そこまででした。 一応シナリオは、41年6月から始まる「バルバロッサ」(8ターン)、42年5月からの「ブラウ」(13ターン)、43年7月からの「ツィタデレ」(11ターン)の3本と、それぞれを終戦まで行うキャンペーンシナリオ3本があります。 #バルバロッサ作戦 #独ソ戦 ターンスケール: 1ターン=1ヶ月 マップスケール: 1ヘクス=44㎞ ユニットスケール: 1コマ=軍団~軍(戦力ポイント併用) https://muuseo.com/Sin_Oga/items/204 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/8
Keith Parkinson 戦略級 SPI Brand WWⅡ欧州東部戦線Sin Oga
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BZURA 1939
ポーランド防衛戦争で最大の戦いであり、ドイツ軍の攻勢計画を妨げる可能性のあった唯一の戦い。ポーランドのポモージェ軍とポズナニ軍が、ワルシャワへと向かっていたドイツ軍の側面を攻撃しました。これは敵軍にとって完全な奇襲でした。この激烈な戦いでは、ポーランド兵はその勇猛果敢さを燃え上がらせました。しかしこの攻撃を継続する決意と一貫性とは十分ではありませんでした。また戦い疲れ果てた部隊と交代できる予備もなかったのです。 本品はポーランドのTAKTYKA I STRATEGIAN社が発売したゲームです。 『BZURA 1939』はW-39という共通のシステムを使用して、第二次世界大戦のポーランド戦役の様々な戦場を再現する「WRZESIEN 1939」シリーズの第5弾です。 マップは96×68㎝と大きめ、部隊規模が小さいためコマ数も400個以上の大物です。シナリオは9月9日からのヒストリカルシナリオ1本です。 この戦場はポーランドのど真ん中、ワルシャワの前面です。マップの南西部分が『PIOTRKOW』に、北西部分が『MLAWA』(たぶん)に繋がるので、重なる部分の色が少し変わっています。ここでポーランド軍は前線から撤退してきた軍を掻き集めてドイツ軍の伸びきった側面の歩兵師団を襲います。史実ではポーランド軍は僅かな成功を収めますが後が続かなかったのでした。 最後にこのシステムの最大の欠陥を。このシステムでは、部隊の1ステップ=1スタック価=1戦闘力となっていて、部隊による違いがありません。ドイツ軍の戦車大隊でも、偵察兵や斥候の自転車大隊でも、ドイツ軍とポーランド軍の間でも、戦闘力の差がまったくないのです。これではシミュレーションとしておかしいし、ドイツ軍は勝てないでしょう。翻訳していてこれに気付いた後は、このシリーズに手を出すのを止めたのでした。 #ポーランド戦役 #ブズラの戦い ターンスケール: 1ターン=1日 マップスケール: 1ヘクス=約3000メートル ユニットスケール: 1コマ=大隊 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/280 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/281
Arkadiusz Wrobel 作戦級 WRZESIEN 1939 WWⅡ欧州東部戦線Sin Oga
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PIOTRKOW 1939
ピョートルクフ・トリブナルスキ、トマシュフ・マゾビエスキ、バルタ川とビダフカ川の地域における戦いは、1939年の防衛戦争で最も重要な舞台の一つとなった。そこはワルシャワへの進路にあり、ドイツ軍が、中でも第ⅩⅥ装甲軍団を用いて、最大の攻撃を仕掛けたのである。その戦力はポーランド軍を一掃するはずだったが、太古の昔からそうであったように、ポーランド人は並外れた不屈の精神と戦う意志を示した。彼らは圧倒的な敵と戦い、先祖にふさわしい勇気を何度も示したのである。 本品はポーランドのTAKTYKA I STRATEGIAN社が発売したゲームです。TiS社は以前のHEKSAGON社が改名した会社のようで、箱のロゴマークはTiS社になっていますがルールブックはHEKSAGON社のままです。 『PIOTRKOW 1939』はW-39という共通のシステムを使用して、第二次世界大戦のポーランド戦役の様々な戦場を再現する「WRZESIEN 1939」シリーズの一作です。『MLAWA』『POMORZE』『SUWALSZCZYZNA』に続く第4弾です。 ピョートルクフはポーランドの南西部にあたり、ドイツ軍の主攻勢軸の一つとなっていました。セガの「アドバンスド大戦略」の第1面でお馴染みの場所です。マップは96×68㎝と大きめ、部隊規模が小さいためコマ数も400個以上となかなかの大物です。ポーランドは森と川が多く進撃は大変なのですが、実戦ではポーランド軍はほぼ瞬殺されてしまいました。そこでゲームの出番となるわけです。ただこのゲーム、ルール自体は変わったところもないのですが、戦闘ルールだけは凝り過ぎというか直感で分からない感じなのが難点です。 シナリオは9月1日からの国境線での戦い、4日からの主防衛線での戦い、ポーランド軍が早期動員を行った場合の仮想戦、合計3本が収録されています。 #ポーランド戦役 #ピョートルクフ ターンスケール: 1ターン=1日 マップスケール: 1ヘクス=約3000メートル ユニットスケール: 1コマ=大隊 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/280 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/282
Arkadiusz Wrobel 作戦級 WRZESIEN 1939 WWⅡ欧州東部戦線Sin Oga