輝安鉱 (stibnite) 白銀鉱山 (旧福村鉱山) #0575

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輝安鉱は難燃剤や鉛合金材料等、各種工業原料として用いられるレアメタルの一種であるアンチモンの最も重要な鉱石鉱物です。本標本では特徴である柱状結晶が集合しているのが良くわかります。1~3枚目は背景をソフトウエア処理しています。

白銀鉱山は当初、金銀を目標にして探鉱していましたが、1944年(昭和19年)にアンチモニーの露頭が発見され、1947年(昭和22年)頃まで探鉱を進められましたが、鉱状不良で休山しました。その後、1963年(昭和38年)に日本アンチモニー工業株式会社の手により再度探鉱が進められたものの同年中に休山しました。この間、Sb10%の鉱石50トン、Sb20〜30%の鉱石20トンが採掘され、うち12トンが売鉱されたということです。

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