褐鉄鉱 (limonite) 高師原 #0693

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本標本は、「高師小僧」と呼ばれる、堆積物の中から産出する鉄酸化物(褐鉄鉱)のの円筒状団塊です。この名称は、愛知県豊橋市の高師原で多く見つかったために付けられたものです。高師小僧の成因として、湿地帯のアシや水田のイネの根の周囲で繁殖した鉄バクテリアの作用により鉄分が酸化沈殿し生成されるという説(有機説)と、酸素が欠乏した還元状態にある土や地下水中の酸化鉄が有機物を介さずに沈殿したという説(無機説)があります。本標本は高師原で採集された原産地標本です。(背景はソフトウエア処理しています。)

高師原は愛知県豊橋市南部にある洪積台地で、北を柳生川、南を梅田川に囲まれた地域です。

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