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Blog Cats-17 ドラム(猫になれば大丈夫)
2011年当時『猫になれば大丈夫』というタイトルが付いたブログで紹介されていた二匹の猫さんの一匹。
『へそ天』スタイルの典型を春夏秋冬季節の区別なく見せてくれた。
元来猫は寝てる時間が一生のうちの大半を占めるわけだから畢竟目を閉じているシーンが多いはずだ。
でも、飼い主さん達は不思議と飼い猫が目を開けている写真を沢山撮っている。
苦労してるんじゃないかなあ。
で、ボクもその個性的な瞳孔や瞳の毅然とした彩色に魅せられてそれぞれの猫の個性としてとらえているので、目を閉じて寝ている猫はほとんど描かない。
このドラム君はちょっと面白くて、目を開けたままのへそ天バンザイという見事なものがあった。
それは、退屈で倦んだ人間が無沙汰に寝っ転がり、『うーん、なーんかいいことないかナあ』ってな調子でボーっとしているような、いわゆる魂が遊びに行きかけている目つきであった。
その写真を描こうかと思ったが、結局初めて目を閉じたニャンコを描いてしまった。
でもね、この絵の元の写真、
逆さに振っても同じ格好で目を閉じていそうで、顎の線や目尻の縁にギュッと言う力を見たとき
『いくらなんでもコレは描いとかなきゃいかんやろー』と思ってしまった。い存在感が漲っている。
写真が完結してしまっているのでボクはその存在感を損なわないように復元するしかない。
写真の存在感が凄いのでちょっと描かなきゃよかったかな、と後悔しつつ。ちょっと胸の前で両手をニギッとしていただいた。まあ、絵だから。
2011年10月作画
9.76MB tif 1765×1449pix
350dpi
音楽はやはりフォーレの組曲ドリーから第1曲「子守歌」
https://youtu.be/ldUJ3mK5DuA?si=rDiFGcN6hLJf2_om