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ジョバリア
 
竜脚形類/竜脚類/名前の意味:ジョバー(トレワグ族の神話上の怪物)
1億3,200万~1億2,100万年前(白亜紀前期)産出国:ニジェール
 アフリカ産の大型竜脚類。これまでに全長の約95%相当の化石が発見されている。スプーンのような形の歯を持ち、頚椎(けいつい=首の骨)が12個しかないため、首は短め。脊椎のつくりもきわめて単純。これらの特徴からジョバリアは竜脚類の中でもより原始的な恐竜と考えられている。大人と子供を含む数体の骨格が同じ場所から発見されており、群れを成して生活していた可能性が高い。子供のものと思われる骨格の肋骨には、歯型が残されていた。おそらく獣脚類の肉食恐竜にでも襲われたのだろう。後ろ足のつくりが頑丈で、柔軟な首を持っていたことから、この巨大な草食動物は、背の低い草だけではなく、高い木の葉や小枝も食べていたのではないかとする専門家もいる。第1回の2000年に行われた幕張での恐竜博にはセイズモサウルスとともにこのジョバリアの骨格標本が展示された。いまだに意見は分かれているが、この恐竜の下半身と首の構造から尾を地面につけ、後脚で立ち上がり、三点で体を支えることができると想像される。
この頃から、展示される骨格は、ただ立っているのではなく、動きのある骨組みを取り上げ、より活動的な標本展示を目指すことが行われ始めた。
カードの絵はその展示される予定であったジョバリアの標本を参考にした。ただ、こういうイベントがなければ通常博物館の表に飾られるような一般受けする恐竜ではない。日本でのジョバリアの認知はこのイベントが好機であったと思う。

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