30 へレラサウルス (Herrerasaurus) 上(英語版)下(日本語版)

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へレラサウルス
 獣脚類/体長4m/名前の意味:ヘレラ(人名)のトカゲ
 2億2,700万~2億2,100万年前(三畳紀)/産出地:アルゼンチン

南アメリカ産の小型獣脚類。最も初期の、原始的な恐竜のひとつであり、相対的に大きな後ろ足の第1指と第5指や、仙椎(せんつい=腰部の背骨)の数(同じく初期の恐竜とされる同じ数=3個)など、あまりにも原始的であることから、獣脚類から外すべきだという声もある。
しかし、大きな恥骨が後方を向いている点や大きな塊を飲み込むときには下顎が動くようにできていた点など、へレラサウルスにはより進化した獣脚類に共通した特徴も見られる。
脛骨(けいこつ=すねの骨)が短く、腸骨(腰の骨の一部)には大腿骨を引っ張る強い筋肉をつける面が小さいことなどから判断すると、この恐竜はあまり速く走れなかったと思われる。肉食だったと考えられているが、スカベンジャー(腐肉食)であった可能性もある。

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