岩崎良美 「Ring-a-Ding」

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ヨシリンの記念すべき1stアルバム
さすがに当時の雰囲気をあまり細かくは覚えていないけど
(まだ私も小学生だし)
5年前に姉のヒロリンがデビューしていて
それも実力派歌手としてしっかり売れていたわけだから
そうとう鳴り物入りでデビューしたのは想像にたやすいです

私が当時よく覚えているのは「お姉さんがどうこう」よりも
当時、週末だけクルマでいろいろなところに
遊びに連れて行ってくれた
いろいろあって一緒に住んだことのない父親のクルマで
やたらとデビュー曲の「赤と黒」が頻繁に流れてたことです。

当時はまだレコード買ったりとか
テープに好きな曲録音したりとかまでは
まだしていなかったのですが
あまりに「赤と黒」がよくかかるので
いつの間にかしっかり覚えてしまいました。
当時は「何だかめちゃくちゃ大人っぽい曲だなぁ」と思っていましたが
大きくなってからよく考えると
「二十歳前の実家住みのお嬢さまの家に
いつも夜這いに来ては夜明け前に帰っていく
ロクでもない男」の歌ですよねぇ(笑)
まぁ歌詞の内容はともかく良い曲だったのは間違いなく
未だに好きな曲のひとつです

普通、デビューアルバムというと
実力派で歌唱力のある歌い手さんでも多少不自然さが
目立つことが多いのですが
このヨシリンの1stアルバムは
どこかどう聴いてもまぎれもなく「岩崎良美」で
透明感ある伸びやかな歌声は全く当時からその後に劣りません
本人は一時期、あまりにも姉と比較されるので
歌うのが苦痛になることもあったらしいのですが
私、当時からヒロリンの曲も聴いていますが
個人的な好みでいうとヨシリンのほうがずっと好きな歌声です。
そりゃ正統派なのはヒロリンでしょうが
歌声の艶とか色っぽさは数段ヨシリンの方が良いと思っています。

さてアルバムの内容はデビュー曲の「赤と黒」
ベストテン初出場となった2枚目の「涼風」を含む11曲ですが
かわいらしい曲からおとなっぽい曲
軽快でポップな曲からしっとり歌い上げるバラードまで
バラエティ豊かな内容で20歳になったばかりのヨシリンの魅力を
たっぷり堪能できる1枚です
インパクトがあってシングルでもおかしくないA-1、B-1
ヨシリンの歌唱力の高さが堪能できるB-6あたりがおススメです。

1980年7月21日リリース

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