Y&T「Black Tiger」

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1982年に発表されたY&Tとしては2枚目のアルバム
イエスタデイ&トゥデイ時代から数えると4枚目のアルバム

Y&Tに改名されてからの3枚のアルバムは
本当に正統派アメリカンハードロックという感じで
大好きなサウンドです。
4枚目からはどうしても売れなくちゃいけない
いろいろな事情もあってキャッチーな産業ロックっぽい部分が
目立ってきましたし、「Contagious」に至っては
全く別のLAマタルバンドのようになってしまいました…
バンドもいろいろと試行錯誤して進化していくものですから
それはそれでしかたないのですが
個人的にはこの頃のY&Tサウンドが好きですねぇ

ところでこの「Black Tiger」ですが
当時は結構、賛否両論あったみたいで
評価が真っ二つに分かれているアルバムのようです。
いや個人的にはめっちゃいいデキだと思っているのですが…
前作「Earthshaker」に比べると中途半端…と言われることが多いみたいです。

いやいやいやいや…
このアルバムのテーマともいえるA-1「From the Moon」から始まり
あの名曲「Open Fire」ですよ!
この時点でぶっ飛びますよねぇ~
デイブの歌いっぷりとギターワークはこのアルバムでも
冴えわたっています。
歌いながらオブリガードとか入れるわけですからスゴイですよねぇ~
いや、これ意外とできないから…(汗)
この曲はこの頃のY&Tの代表曲でもありますね!

続いてはなかなかキャッチーな「Don't Wanna Lose」
いやこういうのも意外と持ち味ですよね
ただこういう路線が後にもっとキャッチーな方向に
変化して大きなウェイトを占めていくわけですが…

A-4「Hell or High Water」この曲あたりが
このアルバムの評価が分かれるところみたいですねぇ
悪くないとは思うのですが…

で、A-5はA-2「Open Fire」と並んで
初期のY&Tを代表する曲と言える
「Forever」です!!!これは文句ナシにいい!いい!!いい!!!
こういうちょっと哀し気なメロディーがデイブは得意ですし
上手く作りますよねぇ
泣きのギターも最高です!!!
こういうの日本人は絶対弱いはず!!!
Y&Tが日本でかなり人気があったのは
この曲のせいじゃないと思っているのですが…
それほどの1曲だと思います!

B面はタイトル曲「Black Tiger」から
これもY&Tらしいしっかりしたハードロックサウンドで
気持ちよくドライヴします。

B-2は「Barroom Boogie」タイトル通り
跳ねるブギのリズムでこれもノリノリです!
私はこの跳ねるリズムに弱い傾向があるので
これだけでもうゴキゲンです。
こういう曲にこういうAメロのボーカルライン乗せるのですねぇ
なかなか新鮮です!
デイブのギターソロがまた最高です!

B-3はここも評価が分かれる「My Way or the Highway」です。
まぁ確かにちょっとありがちすぎる気もしないではないですが
こういう曲がアルバムの中ではアクセントになるわけですから
言われるほど悪くないと思うのですが
評価の分かれる2曲に共通するのは
少々中途半端にポップなのですかねぇ

B-4はこういう曲もY&Tらしい1面ですね
少しもの悲しいメロディーで始まる「Winds of Change」
アルペジオのギターバッキングが美しくていいですねぇ
こういう曲も1曲は入れてきますし
そこがまたいいんですよねぇ

…というわけで最初から最後までなかなか聴きごたえのある1枚です。

こういうストレートなハードロックは
たまに無性に聴きたくなりますものねぇ

1982年8月リリース

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