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- 2F 昭和のレコード 洋楽編
- IRON MAIDEN「Somewhere In Time」
IRON MAIDEN「Somewhere In Time」
アイアンメイデンの6作目のスタジオアルバム
1986年の発売ということもあり
随分と現代的なクリアな音作りとなってきましたが
楽曲のアグレッシブさは健在で
個人的には一番、現代的な部分と以前からのアグレッシブさが
上手くミックスされた作品だと思っています。
何といってもプログレ的な
曲のテンポも何度も変化させ
壮大な曲展開を作り出すところが一番の魅力です。
そしてツインギターによる分厚いサウンドと
極めつけはやはりスティーブハリスの力強いベースラインでしょう!!!
特にこのアルバムはコーラスも重厚で
ブルース・ディッキンソンのヴォーカルも素晴らしいです
話が逸れますがブルース・ディッキンソンがボーカルの
アイアンメイデンが個人的には一番好きです。
まずA-1はオープニングにふさわしく
厳かな感じで始まったかと思いきや
メイデンお得意のギアチェンジしていくように
テンポアップしていく「Caught Somewhere In Time」から始まります!
この曲もいきなり7分越えの大作ですが
ま-----ったく長く感じません!!!!
素晴らしいさすがメイデン!!!!
A-2は最初のシングルカットでもある「Wasted Years」
この曲がこのアルバムの代表曲のように
扱われることが多いのですが
大いに意義ありです(苦笑)
確かにメイデンにしてはキャッチーで曲も短めで
とっつきやすいといえるかもしれませんが
「これじゃない感」をどうしても感じでしまいます。
いや、HR/HMの1曲としては良い曲ですよ。カッコいいし
でも「メイデンらしさ」が出ていなような気が…ぶつぶつぶつ…
A-3はそんなA-2で少し感じた不満を晴らすかのような
スティーブハリスの非常に激しいベースラインの印象的な
「Sea Of Madness」です。うん!これこれ!
でももっともっと少しメイデン分があってもいいかな…
。。。ということでメイデンらしい楽曲を待ち望むコアな層に
A-4「Heaven Can Wait」!!!!再び7分超えで
目まぐるしく展開も変化して壮大でドラマティックな大曲です!!!!
これこれこれこれ!!!!!やっぱこうじゃないと!!!
イントロからいきなり超アグレッシブです!!!!
やはりこういうのをメイデンに求めてしまうし
こういうのが聴きたい時って日々の中で必ずあって
そういうときに思わず手が伸びて
日頃のうっぷんを全て晴らしてくれる名曲です!!!
しかしアイアンメイデンの曲は
長い曲が多いのだけど
全く間延び感がないのですよねぇ…これって本当にすごい…
B面のオープニングはこれまたメイデンらしい大曲
「The Loneliness Of The Long Distance Runner」
これも6分半の長丁場ですが最初から最後まで
どちゃくそカッコ良い!!!!
曲の途中でメリハリつけるのが上手いのですよねぇ
ベースラインとギターリフが絡み合う部分がくっぞカッコいいぞ…
で、サビのブルーズの歌いっぷりはまさに最高だ!!!
さらにたっぷり時間もあるツインリードは
テクニカルなわけではないけどメロディアスでめちゃ効果的です!
B-2は「Stranger In A Strange Land」
少しテンポダウンしてヘヴィな部分でゴリゴリ押してくる曲です
この曲あたりを聴いていると
「メイデンのサウンドも随分現代的になったもんだ…と感じます。
さりげなくですがキーボードが効果的に入っていますものねぇ
この曲が2枚目のシングルカットなんですよね
うーん…なぜもっとメイデンらいい曲をカットしないのか…
で、B-3「Deja-Vu」このアルバムで唯一5分を切っている曲!!!!
でも中身はぎゅうぎゅうに詰まっていて
めっちゃメイデンらしくてカッコいい!!!!
なぜこれをシングルカットしないんだ-------!!!!
いや、マジでこの曲くっそカッコ良いよ
そりゃ他の大曲みたいに目まぐるしく変わる展開や壮大さはないけれど
それでもイントロの荘厳さから
激しくテンポアップしてツインリードのイントロへ
で、メインリフもヴォーカルラインも文句ナシにカッコいい!!!
本当になぜこれをシングルにしないんだ-------!!!!
アルバムラストはとにかく壮大な8分越えの
「Alexander The Great」で締めくくります!
いや~これマジでいいアルバムですよ
夜中にこれ聴きながら列車でもクルマでもいいから
遠くに旅立ちたくなりますよ
真剣に聴いているとホントにテンション上がり過ぎて
じっとしてられなくなる1枚です!!!
1986年6月29日リリース