Judas Priest「Defenders of the Faith(背徳の掟)」

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「メタル・ゴッド」ロブ・ハルフォード率いる
ジューダスプリーストの9枚目のスタジオアルバム
非常にジューダスらしい
ある意味完成の域に達したアルバムだと思います。
全英でアルバムチャート19位
全米でも18位、そしてプラチナディスクと
前作に引き続き好調なセールスを記録し
まさにヘヴィメタルといえばジューダスプリーストと
すっかり世界的な地位を確立しました

個人的主観ですが
に前作に比べてもかなりクオリティは上がっていると思います。
ロブのハイトーンヴォーカルにさらに磨きがかかり
KKダウニング、グレンティプトンのツインギターは
重厚なリフや煌びやかなソロに冴えわたります。

オープニングはいきなりインパクトもスピード感も抜群な
「Freewheel Burning」です!
このかなりハードな曲がなんとシングルカット曲です
いやいやそりゃHR/HM好きなら納得の選曲ですが
かなり思い切った試みです!そういう攻めの姿勢がまた大好きです!
今でもたまに無性にこの曲を大音量で聴きたくなることが
頻繁にあります!
まぁ私の場合、やたらジューダスやメイデン、ハロウィンあたりを
聴きたがるときは仕事やプライベートで
いろいろ思うようにいかないことが多く
何か音楽で全てを発散させたい時なのですが…(笑
でもそういうときありますよね!
そんなときにもこの曲はピッタリはまります!!!

A-2もスピード感とテンションを保ったまま
「Jawbreaker」に続きます!
うーん、この力強いリフがジューダスらしいですよねぇ
同じようなリフは他のバンドでも聴けるのですが
ジューダスの二人のプレイするギターリフは
よりシンプルで力強いのですよねぇ
コードのひとつひとつがまさに弾けんばかりです!
もちろんそれを支えるドラムとベースの
下支えが非常に強力だからというのもありますね!

A-3もメタリックなギターサウンドで始まるイントロが
非常に印象的な「Rock Hard Ride Free」
しかしこの重厚なギターサウンドに
ロブのヴォーカルは全く埋もれないですね!さすがです!
そして意外と計算され尽くしている美しいコーラスパートも聞き逃せません

A-4で再びスピードアップして「The Sentinel」です
これまた文句ナシにカッコいいですね!!!
夜中の首都高あたりでガンガン聴きたくなる1曲です!!!
こういいうの聴いているとクルマ乗って
夜中のドライブに行きたくなりますよねぇ
もちろんこういうのは一人が最高です!
私、今、乗り物はバイクだけなんですけど
音楽聴きながらゴキゲンになれるのはやはりクルマですよねぇ
軽でもいいから買おうかな(笑

B面は少々おどろおどろしくヘビィに始まる
「Love Bites」です
でもロブのヴォーカルが始まると意外とこの曲キャッチーです
B面のオープニングにぴったりですね!
サビのメロディが妙に耳に残りますよー
でもそこはジューダスなので少々サビがキャッチーでも
サウンドがくっそヘヴィでロブのシャウトも非常にいい感じです!
うーん!やっぱカッコいいですねぇ~

B-2は一気にスピードアップして「Eat Me Alive」です
この曲、レコードやミュージック・ビデオの規制を求める委員会PMRCに
「汚らしい15曲(Filthy Fifteen)」にリストアップされて
これらの曲に関してレコード会社に規制を求められたのだそうです
まぁ、いつの世にもそういうことを言う団体はいますよねぇ
なまじっか売れてしまったから目を付けられるのでしょうが…
こういうのもあるから音楽は楽しくて面白いのに(苦笑)
まぁ本人たちは全く気にしていないでしょうが…

B-3もヘヴィさをキープしたまま
「Some Heads Are Gonna Roll」に続きます
こういうダークな雰囲気もった
少しおどろおどろしい曲もいいですねぇ~
単純明快にスピーディーで押せ押せの曲もいいですが
この曲のようにスピードはそこそこで
ずっしりのしかかるような重さを持ったのも
非常に聴きごたえがあります!

B-4は一気にスローダウンして
さらにダークな雰囲気で
ロブのヴォーカルをしっかり聴かせる「Night Comes Down」です。
ロブのヴォーカルはそのハイトーンとロングトーン
シャウトばかりが注目されがちですが
めちゃくちゃ表現力にも長けていて
こういう曲ではしっかりとした歌唱力で歌い上げます!
いいですよねぇ~ジューダスの魅力は
その重厚で迫力のあるバンドサウンドもそうですが
何といってもロフのヴォーカルですよ

B-5もテンポはゆっくり目のまま
よりヘヴィさを押し出し「Heavy Duty」へと続きます。
息苦しいまでのこの重さがまたいいですねぇ
これもロブのヴォーカルの良さが前面に出る曲です。
しっかしサビのコーラスは大音量で聴くと大迫力でゾクゾクしますねぇ
でその大迫力のコーラスのまま
ラストの小曲「Defenders of the Faith 」へ繋がりエンディングとなります!

最初にも書きましたがいろいろな意味で
非常にジューダスプリーストらしい1枚といえると思います。
勝手な予想ですが本人たちもある程度、完成の域に来たので
次作では方向性を少し変えたのではないかと思います。
そういう意味ではバンドとしても一区切りといえる1枚ではないかと思います。

1984年1月4日リリース

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