Ritchie Blackmore's Rainbow「銀嶺の覇者」

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リッチーブラックモアのソロプロジェクトともいえる
「レインボー」の最初のアルバム

ディープパープルでの活動での限界や
メンバーとの音楽的対立もあった
リッチーがパープル在籍時にソロとして
当時エルフに在籍していたロニー・ジェイムス・ディオと共に
2曲だけレコーディングしてシングルとする予定だったのだが
その出来栄えをリッチーがかなり気に入ってしまい
結局、エルフを吸収する形でバンドが出来上がり
リッチーは正式にパープルを脱退し
レインボーでの活動に移っていくことになるのですね。

その最初のアルバムがこの「銀嶺の覇者」です。

結局はバンドというよりは
リッチーのソロ・プロジェクト的な形式になっていき
アルバムごとにメンバーがかなり入れ替わるという状態になっていきます。
それでも元々はロニーの音楽性と実力を認めて
始めたプロジェクトであることから
リッチーがアメリカでの売り上げを意識して
キャッチーな方向に転換するまでは
レインボーはリッチーとロニーで成り立っていたと考えられます。
2ndアルバム以降は強烈ないリズムセクションを形成する
コージーパウエルも加えてトリオ的なユニットになっていきます。

私もやはりレインボーと言えばロニーがいる頃の
イメージが一番強く楽曲もこの頃がベストだとは思います。
ジョン・リン・ターナー加入後のポップなレインボーも良いですが
この頃のレインボーとは別物と考えています。

パープルでの息苦しさから解放されたせいか
すいう事情を知ったうえで聴いているからか
パープルでのリッチーがどことなく
型にはまったプレイをしているのに比べ
レインボーでのプレイは自由にプレイしてるように感じられ
聴いているほうも何だかテンションが上がっていくような気がします

初期のレインボーに見られる
いわゆるブルースベースのハードロックに
バロック音楽の構成を融合させた様式美的スタイルを追求した楽曲は
他のバンドとは一線を画していて
レインボーならではの世界観を感じさせます。

そんな中にもシンプルに明るいロックンロール的な楽曲もあり
ある意味、リッチーがやりたい音楽を自由にプレイしているんだなぁ…と感じます
またそれにロニーのボーカルがとってもマッチしています。

「DIO」になってからのロニーも好きですが
やっぱりレインボーの頃もカッコいいですねぇ

色んな捉え方があるとは思いますが
間違いなく70年代のハードロックを代表する1枚だと思います。
(パープルやツェッペリンに興味のない私の場合は
特にこの時代のハードロックと言えばレインボーなのです!)

1975年8月4日リリース

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