YNGWIE J. MALMSTEEN'S RISING FORCE「Marching Out」

0

イングヴェイの2作目のソロ・アルバム
「RISING FORCE」名義ではあるが
本人も認めている通り
イングヴェイのソロ・プロジェクトです。
前作の「RISING FORCE」は
ほぼインストゥルメンタル・アルバムだったのに対して
今作からはボーカルをフィーチャーした作品が続くことになります。
またそのヴォーカリストがなかなか定着しないと
いうことになるのですが
それもあくまで「RISING FORCE」は普通のバンドではなく
イングヴェイのソロ・プロジェクトだと考えれば
あまり不自然でもなくなるような…(苦笑)

まぁそのあたりはともかく
このアルバムもボーカルをフィーチャーされているとはいえ
あくまでも「ギターアルバム」として考えた方が自然です。
確かどこかのインタビューでイングヴェイ本人が言っていたのですが
「ヴォーカルメロディもギターソロのメロディに
歌詞を載せて歌うといった形で作っている」とのこと
確かに言われてみればそんな感じがするのですよねぇ
だからこのアルバムの楽曲もあくまでギターが主役で
ヴォーカルは伴奏の一種…と考えた方がしっくりきます。
またそうしたイメージで聴くとこのアルバムは
やはり素晴らしいのです!
正直言ってギタープレイに興味がない方だと
このアルバム…というかこの楽曲の良さは伝わりにくいかな…

私もこれを聴いた当時はギター小僧の端くれだったので
まぁハマりまくりました。
で、触りだけでもコピーしようとするのですが
まぁできるわけがありません…どう考えても天才のプレーです。

コピーするのはあきらめてじっくり聴いてみると
ギターもヴォーカルラインもクラシカルな哀愁溢れるメロディーに
心奪われます。テクニカルな部分、特に速弾きばかりが
クローズアップされますが
A-4「Disciples of Hell」のイントロ部のアコギやら
A-5「I Am a Viking」のギターソロとか
B-1インスト曲の「Overture 1383」のゆったりしたメロディーとか
マイナーキー好きでズドーンと暗いのが好きな私には溜まりません!

あと単純に楽曲として超カッコいいのは
B-5の「Caught in the Middle」です!
リフからヴォーカルラインからソロから全てが文句ナシにカッコ良いです
あ、名曲として名高い
A-2「I'll See the Light, Tonight」も、もちろん捨て難いですが…

ギター弾かなくなってもう十年以上経ちますが
それでもこれ聴くと何か内から燃え上がるものが‥
いやいや若い頃でも無理なのに…今更もっと無理だから…(笑

1985年9月30日リリース

Default