村下孝蔵「初恋〜浅き夢みし〜」

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村下孝蔵さんの4枚目のオリジナル・アルバム
タイトルにもある「初恋」の大ヒットの後に発売された
アルバムで村下孝蔵さんのアルバムの中でも
最も売り上げ枚数の多かったアルバムです。

ちょうどFMエアチェックを始めた頃に
「ゆうこ」を聴いたのが最初だったかな…

孝蔵さんの出身はもともと鹿児島ですが
二十歳前から広島を拠点に活動を続け
RCC(中国放送)が
デビュー前から孝蔵さんをバックアップしていて
それがCBSからデビューする最後の一押しにもなったってことを
その頃に知りました。

私と同世代あるいは少し上の世代で
広島の方はみんな孝蔵さんには
特別な思い入れがあるんじゃないかと思います。
楽曲にも広島やその周りの風景がたくさんできてきますし…
ちなみに大ヒット曲「初恋」の歌詞にも出てくる
「校庭」は当時、娘とよく遊んだ
梅林小学校で思いついたといわれています。
私も安佐南が仕事場だった頃があるので
あの辺のイメージはよくわかります~

で、大ヒットしたこのアルバムですが
シングル曲の「初恋」や「踊り子」は
もちろん文句のつけようのない名曲ですが
それ以外の収録曲もどれも良い曲ばかりです。
個人的には「冬物勝ち」や「モ・ザ・イ・ク」は
最初にこのレコードを聴いて40年近く経とうとしている
今でもふと口ずさんでいたります。
たまにカラオケでも歌ってますし。。。(笑
あ、加えて「青い嵐」もめちゃくちゃいい!

基本的に70年代のフォークの延長線上の楽曲で
孝蔵さんもこだわっていたようですが
歌詞に極力、横文字を使わず
どこか懐かしい風景や情景が曲を聴いていても
自然と思い浮かぶのです
これが孝蔵さんの楽曲のすごいところだと思います。
だからその曲の世界に入り込みやすいのですね。

で、根が暗い私は「冬物語」や「挽歌」
あるいは「丘の上から」あたりの
ズドーンと暗い千切れそうに切ない世界にはまり込んで
思わず酒をあおるわけですね(笑

どのアルバム極めて高いレベルの楽曲ばかりですが
やはりこのアルバムが当時バカ売れしていたので
個人的にも思い入れが強い1枚です。

1983年8月25日リリース

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