菅原進(ビリーバンバン)「モダンタイムス」

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兄の菅原孝さんと組んでいた兄弟フォークユニット
「ビリーバンバン」をいったん解散させた後に
菅原進さんがソロで出した4枚目のアルバム

このアルバム…というか
これに収録されている「琥珀色の日々」を
とにかく聴きたくていい大人になってから
探して入手したアルバムです。

「琥珀色の日々」がヒットしていた頃は
私もまだ小学生で
この「琥珀色の日々」が
サントリートリスのCMソングに使われていたのですね。
で、そのCMに出てくる小さなワンコと
この「琥珀色の日々」が何とも切ない感じで
マッチしていてめちゃくちゃ気に入っていたのです。
(私だけじゃなくこのCMの評判はよく
カンヌ国際広告映画祭のCM部門で金賞を受賞しています)

でもまだその頃の私は自由にレコードを買えるような
お小遣いもなく(でも真子さんのレコードは買い漁りましたが)
まだ貸レコード屋もなく
FMエアチェックでいろいろな曲を集めるなんてことも
知らなかったのです(もう半年もすればエアチェックにハマるのですが)
で、CMが流れるたびにいいなぁ…と思いながら
口ずさんでいたのですが
そんな頃にたまたまザ・ベストテンの「今週のスポットライト」に
(ベストテンには入っていないけど注目曲
ベスト3の発表の前にやっていたコーナー)
菅原進さんが出て「琥珀色の日々」を歌ったのですね。
ちょうどその頃はテレビのイヤホン端子にコードを繋いで
ラジカセで録音する…という手段を覚えたばかりで
じいさんにラジカセを借りていろいろ録っていた頃で
「琥珀色の日々」ももちろん録音したのです。

当分喜んで聴いて歌ってたなぁ(笑

で、そのうちFMエアチェックでいろいろな曲を
比較的良い音質で録音することを覚え
テレビを録音したテープは聴かなくなってしまったのですが
(テープはまだ現存しています)
大人になってからのある日に
ふと「ダビダビダービダー♪ダビダビダービダー♪」と
あのフレーズが脳内再生され
もう止まらなくなり
どうしてもちゃんとレコードで聴きたくなって
手に入れたのがこのアルバムなのです。

「琥珀色の日々」が思い出深い曲なので
どうしてもそこに集中してしまいますが
ビリーバンバン時代に大ヒットした「白いブランコ」も
収録されており
それ以外の曲もこの時代らしい透明感あふれる
珠玉のフォークソングで溢れています。
昭和50年前後の空気感を味わったことのある方なら
このアルバム聴くとあの頃の匂いを思い出すはずです。

あるいは…
温かい良く晴れた昼下りの午後に
紅茶でもいただきながら
このアルバムを聴けば
まさに「モダンタイムス」で「琥珀色の日々」なのです!

1981年10月21日リリース

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