ザ・ヴィーナス「ラブ・ポーション№1」

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ザ・ヴィーナス最大のヒット曲
「キッスは目にして」が収録された
4枚目のオリジナルアルバム

何といっても懐かしいし結構なヒット曲だし
このアルバムは「キッスを目にして」のヒットなくしては
語れない…といった感じになってしまいます。
実はざ「ザ・ヴィーナス」としては最初のアルバムで
それまでは「ビーナス」で
かなり頻繁にメンバーも入れ替わっていて
最初は男性ばかりのオールドポップグループだったのが
コニーが加入してシングル曲のメインボーカルはコニーに
一本化しグループ名も改めて
さぁ心機一転再スタートのシングルが
カネボウの1981年度・カネボウ化粧品秋のキャンペーンソングに
大抜擢され大ヒットに繋がったわけですね!

当時を知っている方ならイメージできるとは思うのですが
季節ごとの化粧品メーカーのイメージソングに
抜擢されると大ヒットする可能性が
当時は非常に高かったのです。
ここにあげるとキリがないので止めておきますが
今日ものある方は調べてみてください
ほんと、化粧品メーカとのタイアップでの
ヒットソングって山ほどあります。

で、「キッスは目にして」は
あのベートベンの「エリーゼのために」を
オールディーズ風にアレンジした楽曲です。
これが元の楽曲が秀逸なのは当然としても
本当に上手くアレンジされて
大ヒットの土台となっています。
今聴いても新鮮さがありますものね!

で、ザ・ヴィーナスはとにかく
アメリカンポップスのリメイクで
オールディーズ風な楽曲を演奏するグループです。
コニーのポニーテールに落下傘スカートという
組み合わせは正にオールディーズスタイルで
当時は同じようなふくを好んで着ていた子もたくさんいました
そういうファッションや雰囲気も含めて
今聴いても楽しめるアルバムです。

いくらアメリカンオールディーズスタイルと言えども
歌詞は日本語でオリジナルの曲を演奏しているわけで
そこは本場アメリカのオールドポップとはまた微妙に異なります。

うーん、なんて言ったらいいのかぁ
少しセピアがかった昼下がりの海岸で
古い丸目のマークⅡとかを止めている横で
ラジオから流れてくる音楽で軽く踊る。。。なんて
シチュエーションがすっごくイメージされるのですが…
当時の雰囲気がわからないと伝わらないか…

アルバムそのものは軽快なオールディーズスタイルのナンバーを
FMラジオDJ番組風に
ほとんど曲間もなく繋げ
軽快なノリで楽しめるような構成になっています。
1曲1曲をしっかり聴きこむというよりは
全体的に流して雰囲気を楽しむアルバムかと思います。

その中でもやはり「キッスは目にして」が
別格過ぎてちょっと浮いちゃうのが玉に瑕かもしれません…

1981年9月25日

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