Y&T「DOWN FOR THE COUNT」

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アメリカ西海岸のHR/HMバンドの先駆者ともいえる
Y&Tの通算7作目のアルバム
デイヴ・メニケッティが楽曲制作の中心で
さらにヴォーカル、リードギターを兼ねるバンドです
バンド名は「イエスタデイ&トゥデイ」の頭文字で
2ndアルバムまではバンド名も「イエスタデイ&トゥデイ」でした
さらにその「「イエスタデイ&トゥデイ」は
ビートルズのアルバムからいただいたものだそうです。

一部の根強いファンはいるものの
なかなかヒット作に恵まれなかった彼らが
前作「In Rock We Trust」で
ようやくそれなりの成功を収め
さらなる飛躍を狙った意欲作がこのアルバムですが
それまでのいわゆる「泥臭くて汗臭い」(個人的な見解です)
昔ながらのサウンドから随分ポップな面も意識した
アルバムだと思います。
シングルカットされた
B-1「Summertime Girls」
(この曲自体は同年に発売したライブアルバムにも収録済み)や
A-2「All American Boy」
A-3「ANYTIME ST ALL」あたりは
以前のY&Tのスタイルらしからぬポップな面を出していますが
これがまたカッコいいのですよ
おそらく古くからのファンは「らしくない」と言うかもしれないですが
当時の私はこの辺りの曲にまず夢中になり
それからA-1、A-4、B-2、B-4あたりの
いわゆるY&Tらしいサウンドにもハマっていきます。
そして個人的に何とも心惹かれるのは
A-5の「FACE LIKE AN ANGEL」で
デイブらしい泣きのギターと
哀愁漂うボーカルが何とも心に染み入る名曲です。
このアルバム、当時私の周りでは定番のアルバムで
幼馴染でバンドも一緒にやっていた「やまちゃん」とも
このアルバムについてよく話していたのですが
やまちゃん的にはA-2、A-3あたりの明るいポップな曲を
絶賛していて
私が「それもええけど「FACE LIKE AN ANGEL」が…って言うと
「いや、そりゃわしにゃあようわからん」って一蹴されたな(笑
音楽の好みって本当に人それぞれでおもしろいですねぇ

そんな感じで高校生の頃に
ハマりまくったアルバムでコピーしてバンドでやってた曲も
何曲かあるので本当に思い出深い1枚です。

1985年11月9日リリース

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