Jeff Beck 「Blow by Blow(ギター殺人者の凱旋)」

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ジェフ・ベック初の全曲インストゥルメンタルのアルバム
いわゆるフュージョン期を代表するアルバムで
この手の楽曲がなかなか大ヒットすることのないアメリカでも
ゴールドディスクを獲得しビルボード最高位は4位と
セールス的にも大成功を収めた1枚です。

この時代の3大ギタリストと言えば
ジミー・ペイジ、エリック・クラプトン、
そしてジェフ・ベックだとよく言われます。
でも私、自分でもそれなりにいろんなギタリストの
楽曲を聴いているとは思うのですが
ジミーペイジ及びレッドツェッペリン
クラプトン及びクリームには全く興味がなくて
ほとんど聴いたことがないのです(苦笑)
私が昔ギターを下手ながら弾いてたことを知った方から
クラプトンあたりの話題を振られることもあるのですが
ろくに相槌も打てません(汗)
その3大ギタリストの中でジェフ・ベックだけは
プレースタイルも好きなのですが
実は「歌もの」にはあまり興味なくて
インスト曲が大好物なのです。
だからジェフ・ベックもこのブロウ・バイ・ブロウと
ワイヤード、ギターショップあたりしか
真剣に聴きこんでいないのです。

で、この「ブロウ・バイ・ブロウ」が
一番最初に聴いたジェフ・ベックのアルバムなのですが
これは文句ナシにカッコ良いです。
いや、この時期の私だってHR/HMばかりじゃなくて
こういう渋いギタープレイも聴くのです!
どの曲もまさにギターが歌いあげてるという感じの
スーパープレイばかりです
また他の楽器とのアンサンブルも見事で
最初から最後まで聴きごたえ十分です。

特に好きなのは
A-2、A-4、B-3、B-4あたり…に加えて
B-1の「Cause We've Ended as Lovers」
これを真夜中に聴きながら
スコッチをロックでグラスを傾けた日にはそれだけで
自分のルックスを忘れて酒と自分に酔いまくれます(笑
ちなみにスティーヴィーワンダーの作曲です

そして何といっても
このアルバムの代表曲は
A-5の「Scatterbrain」
ギター史に残る名曲・名演だと思います。
これほどエキサイティングなギターインスト曲は
そうそうないと思っています。

全体的には雰囲気のある大人のフュージョン・アルバムです
これ聴いてると酒が進みすぎていけません(笑

1975年3月29日リリース

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