Vandenberg「Heading for a Storm(誘惑の炎)」

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エイドリアン・ヴァンデンバーグが率いるオランダのバンド
ヴァンデンバーグの2枚目のスタジオアルバム

いきなり話が少し逸れるのですが
欧米のバンドのネーミングって
リーダーのラストネームが使われる場合が
結構あるのですよね
今回のヴァンデンバーグもそうですし
ヴァンヘイレンやドッケン、ボンジョヴィもそうですよね
それって日本語でいうと。。。
「佐藤」とか「田中」とか「山田」ってことですよねぇ
ラストネーム(名字)に対する
イメージが違うのでしょうねぇ
ラストネームはファミリーネームとも呼ばれますが
そう考えるとバンドのメンバーを
ファミリーと考えるのか…と思えば
何となく納得できないこともないですね。
でもやっぱり。。。
「こんにちは!「田中」のヴォーカルの「山田」です!」って
やっぱり日本語で考えるとおかしいな(笑

すみません、話を戻します。
1stアルバムはアメリカでも
なかなか好調なセールスだったのですが
結果から言うとこの2ndアルバムは
1stほどアメリカでは売れませんでした…
結局アメリカで最も売れたのは1stで
その後、2nd、3rdとセールスは右肩下がりだったのですね
不思議だなぁ…アルバム出すごとに
バンドとしての完成度は上がっていったと思うし
楽曲も良くなってきていたのに…
オランダ本国ではどのアルバムもそれなりに売れていて
日本では出すたびに少しずつ
セールスは伸びていたんじゃなかったかな
ま、日本人好みのサウンド・楽曲だったのかもしれません。

このアルバムも全体的なレベルは高いし
楽曲のレベルは3rdのほうが上だと個人的には思いますが
エイドリアンのギタープレイはこっちのほうが
思う存分弾きまくっています
エイドリアンのプレイは
意外と複雑でテクニカルなリフ・バッキングと
逆にソロはメロディアスでわかりやすく
少しミュートをかけてコロコロと音が転がっていくような
独特な旋律が非常に耳に心地よいのです。

楽曲的にはやはり1曲目の「Friday Night」が
誰が聴いてもカッコ良い!!!と思える完成度と
キャッチーさでぶっちぎりの存在感を出しています。
シングルカットされて本国では結構なヒットとなりました

でもこのアルバムは「Friday Night」だけじゃなく
続く「Welcome to the Club」は
リフもソロもめちゃくちゃカッコ良いし
ヴァンデンバーグならではの美しいバラードの
「Different Worlds」は文句ナシに美しい1曲です。
さらにヴァンデンバーグらしいボーカルメロディと
綱渡りのようなエキサイティングさを持つ「This Is War」や
ヘヴィなリフにエイドリアンのテクニカルさが炸裂する
「Heading for a Storm」
たまにエイドリアンが聴かせてくれる
アコースティックギターのイントロから
これまたヴァンデンバーグらしい
美しいメロディにエキサイティングなサウンドの組み合わせの
「Waiting for the Night」と
最初から最後まで聴きごたえ抜群な1枚です

ひさしぶりに改めて通して聴きなおしたのですが
やっぱりエイドリアンのギタープレイと
エイドリアンが作る楽曲、好きだわ~
当時、かなり夢中になって聴いた理由は
今改めて聴いてもよくわかります

余談ですが確かこの2ndと3rdのジャケットの
独特なグラフィックデザインは
エイドリアンが描いたものらしいです
何でもできる人なんだなぁ…尊敬します!

1983年10月28日リリース

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