オフコース「LIVE」

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オフコースのライブアルバムとしては2枚目にあたる作品
時期的にはシングル曲で言えば
「生まれ来る子供たちのために」が出た後で
「Yes-No」が出る前
アルバムが言えば「Three and Two」が出た後で
「We are」が出る前といったところです。
まさに5人時代の全盛期真っただ中ですね。

スタジオ盤では計算されつくされた完成度の高いサウンドで
その音の良さにも定評がある彼らの作品ですが
ライヴ盤はまた一味違って
かなりワイルドでドライヴ感の強いサウンドを聴かせてくれます。

これは個人的な見解ですが
このライヴ盤を聴く限り
ライヴ映えするのは小田さんの楽曲より
やっさんの楽曲なのかな…と思ってしまいます。
大きくハードロック調にアレンジが変えられた
「Run away」は文句ナシにカッコよく
ライヴの実質的なオープニングを飾るのに相応しいサウンドです。
(実際のオープニングはSE的に一部を入れた
「愛を止めないで」ですが…)
後半ではこれも大きくアレンジを変えた
「のがすなチャンスを」がライヴを盛り上げる
重要なファクターになっています。
アップテンポな曲ばかりではなく
「汐風のなかで」あたりの美しいバラードも素晴らしいし
軽快な「恋を抱きしめよう」も最高です!

でももちろん、やっさんの曲ばかりではなく
小田さんの数々のシングル曲はもちろんのこと
私が個人的に大好きな小曲「雨の降るに日に」は
とにかく聴き入ってしまいすし
それに続く「心のままに」も
ライヴならではのテンションで聴きごたえ十分です。

結局はスタジオ盤とは全く違うサウンド志向ながら
スタジオ盤以上に最初から最後まで
聴き入ってしまう非常にレベルの高いアルバムに仕上がっています。
ヴォリューム的にも2枚組で聴きごたえは最高です。

当時はまだビデオが一般的ではなかったのですが
DVD版なんてあったら最高だったかもしれません。
いや逆に音だけのライヴ盤だからこそ
想像力を掻き立てられて
聴き入ってしまうのかもしれません

1980年5月5日リリース

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