クリスタルキング「CITY ADVENTURE」

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クリスタルキングというと
「大都会」とか北斗の拳の「愛をとりもどせ」あたりが
有名すぎて他の曲はあまり知られていなかったりするのですが
デビュー当時からめちゃくちゃレベルの高いバンドでした

…といいながら私の最初に聴いたのは「大都会」で
その頃、まだ10歳だし…(笑
その頃の曲だったら
大都会も好きでしたが
セカンドシングルの「蜃気楼」が好きで
小学校の教室の片隅で
「笑顔がステキな真夏のおんなに~♪かわるだろ~う~♪」って
よく口ずさんでいました、マセた小学生だな(笑
で、そうしているうちに
FMエアチェックなんかでいろんな曲を
テープで録っては聴きこむようになり
このアルバムにも収録されている
「セシル」や「3秒の誘惑」なんかは
気に入って相当聴きこんでいました…
でも限られたお小遣いでLP買うまでではなかったのですよねぇ

そうして年月が過ぎ高校を卒業して
専門学校に進んだものの、ものの半年で中退して
就職することにあり
結構、適当に選んだ実家の近所の会社で
中学校のクラスメイトだった悪友と再会したのです!
そいつも含めて当時、授業を抜け出しては
裏山でサボってたりとか
夜中に家を抜け出しては集まったりとか
まぁ、あまり良いことをしていた思い出はないのですが
めちゃくちゃ面白くていいヤツだったのです。
その友達となにかのきっかけで
クリキンの話になり
「いやいやクリキンはアルバム聴くともっといいんだよ!
レコードから録ってやるから適当にテープ持ってきな!」
ええええ~!当時クリキンのレコード持ってる素振りなんて
全くなかったじゃんよ~(笑)と思いながら
テープに録ってもらい最初に聴きこんだのが
このクリキン4枚目のアルバム「CITY ADVENTURE」でした!

で、マジでその友達のいった通りで
めちゃくちゃハマりました!
当時の私ってもう二十歳前だから
1990年になろうかって頃だったかと思いますが
洋楽から何から高校時代に相当のレコード聴きまくった後で
それなりに耳は肥えてたと思うのですが
それでも中学生の頃にリリースされたこのアルバムは
かなり衝撃的で結局この後で
自分でもレコード手に入れて聴きこむことになりました
そして最終的には1stからこの4thまでをすべて手に入れて
徹底的に聴きこむことになるわけです。

前置きが長くなりましたが
4thまでのアルバムの中で
やはりアルバム全体的に完成度が高いのは
間違いなくこの「CITY ADVENTURE」だと思います。

A-1の「真夜中を突っ走れ」でムッシュのパワフルなボーカルと
いきなりテンション爆上がりします

A-2の「A DAY]ではムッシュの芯ある中低音ヴォーカルに加え
サビではマー坊の超ハイトーンボイスが炸裂します!
クリキンの最大の魅力はやはり
このキャラのはっきりわかれたツインヴォーカルですよね!

一旦上がりすぎたテンションをA-3の「離別学」でクールダウンします。
これもマー坊のハイトーンが響き渡る美しいバラードです。

で、A-4「嵐の夜」で今度はムッシュの大人っぽい歌声で
また少しテンションを少し上げ
A面最後はムッシュの渋さが光る「Good-Bye Hero」で締めくくります。

B面はこれも知る人ぞ知る名曲「FM STATION」で
マー坊の切れ味鋭いハイトーンボイスでテンション上がりまくりです。

B-2はこれもある意味クリキンらしい
ちょっと力の抜いた感じの日常系ラブソングで少し肩の力を抜きます。

で、マーチっぽい曲調が耳に心地よい「Love Boxer」へと続き
タイトル曲「CITY ADVENTURE」でまた大盛り上がりです!
この曲もそうですがクリキンのもう一つの武器は
やはり美しいコーラスですよね
この曲はそんなにアップテンポの曲ではないのですが
サビの終わりでみんなで大合唱みたいなコーラスの演出が
とにかく聴いてても盛り上がります。

で、B-5はシングル曲でもある「セシル」
この曲も名曲ですよね!シングルとしてもそこそこヒットしましたが
この曲のメインヴォーカルはムッシュでもマー坊でもなく
ギタリストのミッチーです
この優しいヴォーカルが確かに曲に合っているのですよね
そしてコーラスに回ったムッシュとマー坊がまた良い味を出しているのです
この曲はかっつぽんにレコード録ってもらう前から
知ってたしこれはマジでいい曲です。
今でもカラオケでたまに歌うもんな…

で、最後はこれもシングル曲の「3秒の誘惑」です。
これはある意味、いつものクリキンらしい曲
最初のAメロの歌詞が当時やたら好きだったなぁ
何だかファインダーを覗いたらぼやっと見えていた風景が
ピントがスッと合ってバチコーンを鮮明に見える感じ…というか
そんな感じで絵が浮かぶのですね
サビは安定のカッコ良さですね。
しかしマー坊の高い声域でのロングトーンはほんと美しいな…

というわけで聴き始めて30年以上経っても
これだけ熱く語れる名盤なのです!

1983年4月21日リリース

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