アメリカ『ハート』

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【2024年4月13日ON AIR】
アナログ音源専門プログラム「33rpm」。
今月は春にふさわしい、ハーモニーをお届けしています。“Melody & Harmony”今回は、ロンドンで結成されたアメリカの『ハート』です。

前回は4声のハーモニーをお送りしましたが、今回は3人のトリオです。アメリカは、1952年9月12日生まれのジェリー・ベックリーと、1月19日生まれのデューイ・バネル、そして1950年11月1日生まれのダン・ピークがロンドンのアメリカンスクールで出会い結成されました。3人とも父親がアメリカ空軍で働く、という同じ境遇もあってか意気投合。ロンドン周辺のライブハウスをメインに活動を始め、クロスビー、スティルス&ナッシュの曲などを演奏していました。

プロデューサーに見いだされ、1971年にワーナー・ブラザーズと契約。同年アルバム『名前のない馬』でデビューしました。はじめのうちアルバムはさほどヒットしませんでしたが、シングル「名前のない馬」がオランダで火がつき、イギリスへ凱旋しました。

イギリス、ヨーロッパでの成功を追い風に、72年アメリカ本土に上陸。ロサンジェルスの名門クラブ、ウィスキー・ア・ゴー・ゴーで5日間連続公演を成功させ、アルバム、シングル共に全米1位を獲得します。この年の2ndアルバム『ホームカミング』からは「ヴェンチュラ・ハイウェイ」ほか3枚のシングル・ヒットを生み、アルバムも全米9位で、再びゴールド・ディスクを獲得。この功績が認められ第15回グラミー賞で、ベスト・ニュー・アーティスト賞に輝きます。

73年にはジョー・ウォルシュやビーチ・ボーイズのメンバーを迎え『ハット・トリック』を、続く74年のアルバム『ホリデイ』は、プロデューサーにジョージ・マーティンを迎えて制作。「魔法のロボット」他シングル・ヒットにも恵まれ、アルバムも全米3位となりました。再びジョージ・マーティンと組んだ75年のアルバム『ハート』からのシングル「金色の髪の少女」が2度目の全米No.1を獲得し、バンドはピークを迎えます。

しかし77年ハワイ録音のアルバム『ハーバー』を最後にダン・ピークが脱退。残る二人で活動を続けますが、次第にシーンから遠ざかってしまいます。それでも82年の『ヴュー・フロム・ザ・グラウンド』からシングル「風のマジック」が久々のヒットとなり、その後はライヴやアーカイヴが中心となるものの、コンスタントにアルバムをリリース。ライヴ活動も今なお続ける現役ミュージシャンです。

アメリカのアルバム『ハート』
SIDE A
「ひなぎくのジェーン」
「ハーフ・ア・マン」
「ミッドナイト」
「ベル・トゥリー」
「オールド・ヴァージニア」
「谷間の人々」

SIDE B
「仲間」
「ウーマン・トゥナイト」
「ストーリー・オブ・ア・ティーン・エージャー」
「金色の髪の少女」
「希望の明日」
「四季」
「シンプル・ライフ」

アメリカのアルバム『ハート』いかがでしょうか?
ちなみに、このアルバムは日本版にのみピーター・フォンダが出演するレナウンのCMソング「シンプル・ライフ」が収録されています。

https://www.venturahighway.com/
アメリカ オフィシャルサイト

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