ブリリアント.コーナーズ/セロニアスモンク

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最強のアルバムか
2007年5月26日に日本でレビュー済み
モンクの代表作。タイトルナンバーは、後半22小節が倍速になるという難曲中の難曲で、何度やっても最後まで通して演奏できなくて、結局テープ編集で完成させたと後年プロデューサーのオリン・キープニューズが述懐している。

フロントにアルトとテナーの2サックスのみという変則的な編成だが、アンサンブルの厚みと、異様な美意識に彩られたハーモニーはモンクならではのもの。しかもテナーのロリンズの演奏は、個人的にはこの時期の彼のベストプレイと確信しています。4曲目はソロピアノ。レコーディングの途中でオスカー・ペティーフォードとケンカ別れしたうえに、アルトのアーニー・ヘンリーにも逃げられてしまうので、最後の5曲目はベースがポール・チェンバースに替わり、トランペットのクラーク・テリーが加わる。これが結果的に怪我の功名となり、このアルバムをさらに魅力的なものにしている。

マイルズ・デイヴィスの「カインド・オブ・ブルー」がこの時代の最高のアルバムのように言われているけれど、私はこちらのほうがはるかに凄いレコードだと思います。

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