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フルハウス/ウエス・モンゴメリー
ウエス・モンゴメリーは、ジャズギターの新しい可能性を切り開いた偉大なギタリストである。その例に、オクターブの離れた2つの音を同時に鳴らせてメロディラインを演奏するオクターブ奏法や、コードでフレーズを聴かせるコード奏法などがある。 このアルバムは彼の代表作であると同時に、ジャズギターの代表的名盤としても広く知られた作品だ。共演のテナーサックス奏者ジョニー・グリフィンとのかけ合いがすばらしく、ライブとは思えない完成度の高さ。サイドマンを務めるウイントン・ケリーのピアノも弾けるような心地よさだ。オーソドックスなジャズギターの魅力を知るのに最も適した、優れたアルバムである。(後藤雅洋)
RIVERSIDE平碆 善幸
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ブリリアント.コーナーズ/セロニアスモンク
最強のアルバムか 2007年5月26日に日本でレビュー済み モンクの代表作。タイトルナンバーは、後半22小節が倍速になるという難曲中の難曲で、何度やっても最後まで通して演奏できなくて、結局テープ編集で完成させたと後年プロデューサーのオリン・キープニューズが述懐している。 フロントにアルトとテナーの2サックスのみという変則的な編成だが、アンサンブルの厚みと、異様な美意識に彩られたハーモニーはモンクならではのもの。しかもテナーのロリンズの演奏は、個人的にはこの時期の彼のベストプレイと確信しています。4曲目はソロピアノ。レコーディングの途中でオスカー・ペティーフォードとケンカ別れしたうえに、アルトのアーニー・ヘンリーにも逃げられてしまうので、最後の5曲目はベースがポール・チェンバースに替わり、トランペットのクラーク・テリーが加わる。これが結果的に怪我の功名となり、このアルバムをさらに魅力的なものにしている。 マイルズ・デイヴィスの「カインド・オブ・ブルー」がこの時代の最高のアルバムのように言われているけれど、私はこちらのほうがはるかに凄いレコードだと思います。
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ケリーブルー、ウィントンケリー
タイトル・トラックが代表的な演奏となったウイントン・ケリーの最高傑作。トリオで演奏される5曲とホーン入りのセクステットによる3曲を収録。いずれも演奏からもスインギーで歌心に溢れたパフォーマンスが楽しめる。ケリーにとって相性のいいミュージシャンが顔を揃えたことも成功に繋がった。 (C)RS
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ポートレート、キャノンボールアダレイ
内容紹介 キャノンボールとエヴァンスが共にマイルス・デイヴィス・グループ在籍時に残した1枚。ブルー・ミッチェルの参加がハード・バップの雰囲気を色濃くする。 【収録内容】 1. マイノリティ(本テイク) 2. 同(テイク2)* 3. 同(テイク3)* 4. ストレート・ライフ 5. ブルー・ファンク 6. ア・リトル・テイスト 7. ピープル・ウィル・セイ・ウィアー・イン・ラヴ 8. ナーディス(テイク5) 9. 同(テイク4)* ●キャノンボール・アダレイ(as) ブルー・ミッチェル(tp) ビル・エヴァンス(p) サム・ジョーンズ(b) フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds) ★1958年録音
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