寒水魚 中島みゆき

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寒水魚』(かんすいぎょ)は、1982年3月21日に発表された中島みゆきの9作目のオリジナルアルバム
タイトルの「寒水魚」は、熱帯魚をもじった中島みゆき自身による造語である。

プロデュースは中島自身の手による。アレンジャーは青木望、後藤次利、松任谷正隆の3人(各人がどの楽曲を手掛けたかは下記を参照)。

合計時間:
48:28
楽曲解説
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悪女
オリジナルは1981年にシングルとして発表され、オリコンのウィークリーシングルチャートで最高1位・1982年度年間シングルチャートで最高6位を記録した大ヒットナンバー。このアルバムに収録されているのは、後藤次利によるロック色をより強調したソリッドなアレンジが施されたアルバム・バージョン。このアルバムの発表後彼女は、自身が“御乱心の時代”と称する模索の時期へと突入するが、後年になって彼女はこれがその予兆だったと述懐している。
2012年に、テレビ東京系アニメ『ジュエルペット サンシャイン』第49話の挿入歌にこの曲のアルバム・バージョンが使われた[注釈 1]。
傾斜
1996年に発行された教科書『高等学校 現代文』(角川書店)[4]に歌詞が掲載された。
前述の通り非売品サンプル7インチシングル盤でシングルカットされた。
2004年に発売されたアルバム『いまのきもち』にてセルフカバー。
鳥になって
ここから先はストリングスを主体とした精美な楽曲が続く。この曲をはじめとするアルバムの収録曲の3分の2の編曲は青木望の手によるものである。ストリングスを全面的にフィーチャーしたやや大仰ともいえるアレンジが特徴だが、1987年に発表されたライブ・アルバム『歌暦』には、中島本人のギター弾き語りのみという、正規テイクとは打って変わってシンプルなアレンジのバージョンが収録されている。
捨てるほどの愛でいいから
1982年のコンサートツアー「明日を撃て!」で当初唄われたが、ツアー後半から唄われなくなった。
前述通り非売品サンプル7インチシングル盤でシングルカットされた。
B.G.M.
前作『臨月』で、数曲の編曲を手掛けた松任谷正隆が、本作ではこの曲のみアレンジとキーボードを担当している。
家出
時刻表
砂の船
歌姫
このアルバムの核ともいえる8分超の大作。1992年に発売されたベスト・アルバム『中島みゆき BEST SELECTION II』にも収録された人気曲である。2004年発表のセルフカバー・アルバム『いまのきもち』にはリメイクバージョンが収録されている。また、『いまのきもち』を発売するにあたり、PV撮影を兼ね行われたスタジオ・ライブ・バージョンもDVDとSACDで発表された。
NHK BSプレミアムで 2013年11月3日に放送されたオール中島みゆきナイト内で放送されたPVでは、『生きていてもいいですか』『ひとり上手』ジャケット・フォト・セッションの様子を動画で見ることができる。

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