アマデウス弦楽四重奏団のシューベルト弦楽四重奏曲第14番死と乙女

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シューベルトには15番まで番号が付けられた弦楽四重奏曲が残っていますが、中でもひときわ有名で、魅力的な作品が、《弦楽四重奏曲第14番ニ短調「死と乙女」》です。
この作品は、第2楽章に、自身の歌曲《死と乙女》を基とした変奏曲が置かれており、そのことから「死と乙女」の愛称で呼ばれます。また、第1楽章冒頭の非常に印象的な冒頭のリズムモチーフは、この歌曲《死と乙女》の伴奏の変形によるもので、第2楽章に限らず、曲全体に歌謡的な主題が多く顔を出します。
ベートーヴェンの存命中に、彼の《弦楽四重奏曲第14番》を聴いて、「これ以上我々に何が書けるのだろう」と心中を語ったシューベルトですが、彼の弦楽四重奏曲のその全てが、彼がベートーヴェンの《第14番》を聴くよりも前に作曲されています。彼の謙虚さ、ベートーヴェンへの畏怖を汲み取れる言葉です。

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