北海道で781系が運行開始など 交通公社時刻表 1980年 10月号

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交通公社時刻表 1980年 10月号
表紙は札幌駅3番線に停車中の781系特急電車。このダイヤ改正で投入された新型電車です。九州に住んでいた身ですが、先頭車全面の赤帯と運転台上の2頭ヘッドランプがとても印象的でした。はじめてこの眼で781系を見たのはJR化後、それも新塗色に代わった後でした。
さて、この時刻表自体、とても人気のある一冊なので、本物を手に入れるまでに時間を要してしまいましたが、ようやく我が家に。
鉄道史を語る上で1980年10月ダイヤ改正は「減量ダイヤ改正」と言われ、実際に輸送過剰となっていた運行本数を「見直し」、一方で特急列車の増発や、座席・寝台のアコモ改造を行うことで利便性も向上させたことを確認できた改正でした。
・新幹線 ひかり号の増発と、東京〜博多の所要時間が6時間40分に(16分スピードアップ、一部列車のみ)。   
・特急ライラック号の新設 当時新型の781系電車を投入し、旭川〜札幌〜千歳空港(この駅もこの改正で開業)を結ぶ
・九州でも特急の大幅増発。
その他、この改正と同じタイミングで、指定席券の1週間前販売制度がなくなり、すべての販売箇所で1ヶ月前販売が可能になりました。
※従来は1ヶ月前販売は、駅の旅行センター、大手の旅行代理店のみ、また4人以上のグループの申し込みに限りみどりの窓口でも取り扱いだったところを、駅のみどりの窓口でも同様の対応ができるようになったというもの

ピックアップした時刻表紙面から、
・特急有明号 博多〜熊本の1日1往復と、博多〜西鹿児島の2往復が、博多〜熊本間ノンストップという設定が行われました。
・快速錦江号 この改正で急行列車から快速に格下げされてしまっています。

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    Shijo Electric Railway(四条電気鉄道)

    2021/01/29 - 編集済み

    「日本一の富士」が日本一でなくなったダイヤ改正ですね。あ、標高ではなく運転距離のお話で(笑)。同時に、日本の鉄道から24時間以上をかけて走る旅客列車が消滅したダイヤ改正でもありましたね。

    この55-10改正と一つ前の53-10改正は、「中身の無い大改正」と酷評する向きもあるようですが、国鉄を取り巻く環境が激変している時期でもあり、この後の東北・上越新幹線の開業や地域密着型ダイヤの普及、「サロンエクスプレス東京」を契機としたジョイフルトレインの成功を思うと、生みの苦しみの時期のダイヤ改正ということが言えるのではないかと思うのです。

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      2021/01/29

      このダイヤ改正以降の国鉄が、私の鉄道体験のはじまりの時期に当たります。確かにオールドファンからすると【中身の無い】改正ともいえるのかもしれませんね。

      ご指摘の通り、支社ごとに嗜好を凝らしたジョイフルトレインや企画列車の胎動はこのあたりから始まったんだなと思いますね。

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