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日本航空母艦 大鳳
大正11年の鳳翔以来、旧日本海軍は数多くの空母を建造してきましたが、その技術と経験の集大成として竣工し、日本空母の最後を飾ったのが大鳳です。最初から空母として建造された最後の一艦となった大鳳は、それまでの日本空母にはない多くの特徴を持った進歩的な設計がなされていました。中でも最大の特徴は500㎏爆弾の急降下爆撃に耐えると言われた飛行甲板です。空母の広い飛行甲板は敵からの目標になりやすく、ひとたび攻撃を受けて損傷を受けると離着陸が不可能になり、空母の価値は無くなってしまいます。そこで甲板に鋼板による装甲防御が施されました。また艦首の外板が飛行甲板までつながったヱンクローズドバウと呼ばれるスタイルも日本空母では唯一のものでした。昭和19年3月7日に竣工した大鳳は6月のマリアナ沖海戦で初陣を飾ることになります。しかし海戦初日の6月19日、アメリカ潜水艦アルバコアの魚雷攻撃を受けてその短い生涯を閉じることになります。
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