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ドイツパンター中戦車
第二次大戦中のドイツ戦車の中で、火力・防御力・機動力などあらゆる面を総合して最優秀と言われたのがパンター。別名パンツァーカンプワーゲン5号(Sd.Kfz.171)。
1941年夏、勝利の勢いに乗ってソビエトに侵入したドイツ軍は、初めてT-34やKV-1などソビエトの誇る新鋭戦車に出会うことになります。ドイツ軍はその優れた戦車用法により、序盤は勝利を続けることができましたが、当時のドイツの主力戦車であるⅢ号戦車Ⅳ号戦車は性能的に劣ることがはっきりわかってしまいました。このため、これらソビエトの新鋭戦車を上回る性能の新型戦車の制作が急務となりました。1942年初めから開発がスタートしたのがⅤ号戦車のパンターです。T-34の性能を徹底的に研究、その長所が大幅に取り入れられたパンターは、1942年の暮れから量産に入り、1943年7月のクルスク戦に投入されました。主砲に高威力の70口径75㎜砲を搭載。車体は大幅に傾斜装甲を採用して軽量化と装甲防御力の増加を実現していました。エンジンはⅣ号戦車の2倍の出力を持つマイバッハHL-230、出力600馬力を備え、最高速度46㎞と軽快な機動性を持ち、バランスの取れた傑作戦車として戦車兵から信頼を寄せられました。生産数はⅣ号戦車に次ぐドイツ戦車としては2番目に多い約6000両を生産し、大戦後期の主力戦車として活躍しました。
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