The Ardennes Offensive

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ヒトラー最後の賭け
1944年6月に敢行された連合軍のノルマンディー上陸作戦以降、ドイツは窮地に陥っていた。8月にはパリ解放、9月にはベルギーのアントワープ港がイギリス軍によって解放された。東部戦線ではソ連軍の反抗が進み、正にドイツは四面楚歌に立たされていた。
ヒトラーはこの窮地を打破するために、3個軍によってアルデンヌ高地から奇襲、連合軍の重要な兵站港になっていたアントワープを攻撃、イギリス軍を包囲することによって人質とし、連合軍に講和を持ち掛けて西部戦線での休戦を実現し、東部戦線のソ連軍に全力で当たる作戦を立案した。「ラインの守り作戦」である。
1944年12月16日、悪天候の中、ラインの守り作戦は敢行された。アルデンヌ高地は深い森林と山岳で覆われており、連合軍にとっては装甲部隊がこの地方を進撃してくるとは思ってもいなかったため、ドイツ軍の奇襲は成功し、また折からの悪天候によって連合軍の航空戦力が使用できず、ドイツ軍の進撃を止めることができなかった。3年前のフランス陥落の悪夢の再来である。ヒトラーのラストギャンブルは成功するかに見えた。
しかし、23日に天候が回復すると、連合軍は素早い対応を見せ始めた。既に制空権を握っていた連合軍航空部隊は進撃するドイツ軍に痛烈な爆撃を与え、進撃を止めたのであった。以降、ドイツ軍の足は止まり、連合軍の反撃が始まるのである…。

『ザアルデンヌオフェンシブ』は、1943年12月16日から1月2日までの、ドイツ軍のアルデンヌ地方での攻勢、いわゆるバルジの戦いをシミュレートしたゲームです。ドイツ軍最後の攻勢として有名な戦いですが、アメリカでの名称はドイツ軍のその突出した戦線を指して「バルジの戦い」や「バルジ大作戦」、「アルデンヌの戦い」と言われますが、ドイツでの作戦名は「ラインの守り作戦」、または指揮官の名前を取って「ルントシュテット攻勢」とも言われています。

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