- simulationgame Museum
- 4F 古代戦
- Zama Hannibal vs Scipio
Zama Hannibal vs Scipio
紀元前202年10月19日、北アフリカのザマで大スキピオ率いるローマ軍と、ハンニバル率いるカルタゴ軍が衝突した。これは第二次ポエニ戦争の趨勢を決めた重要な戦闘であった。
遡ること紀元前204年、大スキピオはイベリア半島のカルタゴ領を占領し、ローマ軍を率いてカルタゴ本土へ侵攻した。これに対しカルタゴ軍はヌミディア軍と共同して迎撃にあたったが敗退し、ヌミディア軍は本国まで追撃されヌミディア王までローマ軍に拿捕され降参、ここにヌミディアはローマ陣営に組した。これに危機感を強めたカルタゴは、イタリア半島のハンニバルを呼び戻し戦力の再編に努めた。
両軍一度は和平を結んだが結局決裂、紀元前202年10月19日、ローマ軍とカルタゴ軍はザマで激突した。ローマ軍42700名、カルタゴ軍53000名だったが、ローマ軍の方が騎兵戦力で優勢、カルタゴ軍には戦象80頭が含まれていた。
カルタゴを率いたハンニバルは、最前列に80頭の戦象を配置し、その後方に歩兵を3列にして並べ、両翼に騎兵を配置した。歩兵を3列に分けた訳は、カルタゴ歩兵は傭兵、新兵、古参兵に分かれており、ハンニバルはこれを戦力として信用できない順に前列から並べたのである。騎兵戦力で劣るハンニバルは、歩兵による中央突破を計画し、そのための捨て石として歩兵前2列を並べ、戦象も敵を混乱させるために前方に配置したのだった。これに対しローマ軍のスキピオは、戦象をやり過ごすために歩兵各中隊の間隔を広めにとり、左右両翼に騎兵を配置した。
戦象の雄たけびと共に戦闘は開始された。勢いよく戦象が突進したが、先を見越したスキピオの配置により、戦象は敵歩兵中隊の間をすり抜けてしまい、せっかくの象の突進も役に立たなかった。両陣営ともに両翼の騎兵で敵を包囲しようと行動しており、両名将とも騎兵戦力が勝敗を決するとわかっていた。結局、騎兵数で数に勝るローマ軍が勝利した。先に降伏させていたヌミディアの騎兵戦力がローマ軍に加わっていたのが戦闘結果に大きく寄与している。
「ザマ」は、北アフリカのザマで激突したローマ軍とカルタゴ軍の戦闘をシミュレートしたゲームです。
ディシジョンゲームのこのシリーズは”フォリオゲームシリーズ”と銘打たれ、ハーフマップにカウンター100個以内、簡単なルールで短時間で遊べるをテーマに作られています。フォリオの名の通り、見開きの両ポケットにマップやルールブックがきれいに収まっており、ルールはシリーズ共通の基本ルール+そのゲーム独自の追加ルールで構成されており、同じシリーズなら抵抗なくプレイできます。この「ザマ」はBattle of the Ancient World(古代世界の戦い)シリーズの4番目のゲームとなっています。
また、古代戦、二次大戦、現代戦などカテゴリーごとにパッケージが色分けされており、ちょっと時間がある時にさくっと遊べる、大変手軽なシリーズです。
#古代戦
#フォリオゲームシリーズ
#バトルオブザエンシャントワールド
#ザマの戦い