京王御陵前駅のスタンプ

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北野で分岐する京王の高尾線。
今でこそ高尾山口まで行ってる路線ですが、昭和6年から、休止した昭和20年までは、山田駅から先は西斜めに北上し大正天皇の墓所である多摩御陵までをつなぐ、その名も御陵線でした。

路線としては、グーグルなどの地図で見ると分かりやすいですが、山田駅から北西に伸びる道路がJR中央線と河川の南浅川を越えてから南西に緩くカーブを描いて陵南公園の手前で止まるまで、これがおおよその線路跡のようです。
山田の先は途中に武蔵横山駅があるだけで終点の御陵前駅となります。
単線とはいえ築堤や高架を走っていた区間もあったようで、武蔵横山駅は中央線をオーバークロスした直後の位置に設けられていました。
終点の御陵前駅は昭和12年5月には多摩御陵前駅と名称を変更し、昭和20年1月に不要不急路線として休止されるまでそのままでした。
休止時点では国策で合併させられた東急(大東急)の駅でしたが、その年の8月に空襲で駅舎は焼失しています。
戦後も電車が走ることはなく、昭和39年に正式に廃止。その後、北野-山田間は高尾線の区間として復活しています。
現在も住宅地の中に当時の高架線橋脚が数本残っているようですが、焼失した御陵前駅跡に痕跡はなく、現在は内科医院が建っているようです。

ウェブを見れば廃線マニアが路線や駅跡を歩いた探索記が何件かヒットしますので、興味のある方は探してみてください。

このスタンプは昭和10年9月24日の押印日付で、改称前なので御陵前駅となっています。
なかなかに貴重な代物と思われます。

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