大レジャー施設「京王閣」のマッチラベル

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昭和2年に現在の京王多摩川駅(当時は多摩川原駅)前に開業した大型レジャー施設「京王閣」のマッチラベル。
京王と名乗ってるぐらいなので、開設したのは現・京王電鉄の前身、京王電気軌道(京王電軌→大東急→京王帝都→京王電鉄)。

総大理石のローマ風呂や大食堂、演芸場、メリーゴーラウンドやボート池、プール、トラックのある大運動場、テニスコートに動物園からキャンプ施設などなど、東京近郊最大規模の施設で「関東の宝塚」と称されたらしいです。
中には日本の近代美容の母と呼ばれ、皇室とも縁のあったマリールイズ女史による「マリールイズ化粧院」(美容院)も開業時からありました(店名は京王閣内玉川店。最初の店は四谷)。

昭和9年には近くに京王が誘致したことで日活の撮影所もでき、京王閣の演芸場では日活楽団によるコンサートや演劇公演もあったらしく、まさにレジャーとリラクゼーションの殿堂だったようです。

ただ戦時中に施設は軍に徴用され、京王自体が大東急に含まれていたこともあり、戦後に施設は大東急によって売り飛ばされてしまいました。

現在は競輪場になってますね。

施設の規模からマッチラベル自体の配布枚数も多かったはずで、同じものはたまーに見かけます。

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