MOTUL AUTECH GT-R #22 SUPER GT’08 (1/24 Tamiya)

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レースの勝利を宿命づけられた3つのアルファベット、GT-R。1969年に登場した初代モデル(PCC10型)以来の伝統は、2007年10月の東京モーターショーで発表されたR35型GT-Rにも引き継がれました。 NISSAN GT-Rの名で披露されたこの市販タイプの発表からわずか5日後には、レース仕様のGT-Rが鈴鹿サーキットに姿を表したのです。通常、スーパーGTでは最終戦後に来期マシンのシェイクダウンが始まりますが、シーズン中にもかかわらず新型がサーキットを走ることは異例のこと。ニッサン陣営の並々ならぬ意欲が感じられます。そして、そのスタイルは取材陣の度肝を抜いたのです。2009年のレギュレーションを先取りして設計されたと言われるR35型GT-Rは、幅が2000mmに拡大され、全高は1100mmに抑えられ、まさにワイド&ローの地を這うようなフォルムに仕上げられていたのです。全体的な車高の低さはもちろん、ボンネットも低くなっているためエンジンのエアボックスをさけるために大型のベルジが設けられ、左右のフェンダーも大きく盛り上がった形状となっています。ボディパネルはほぼ全てがカーボン製ですが、ルーフは市販車と同じスチール製。ここには室内の温度上昇を抑えるためにメタリック調のステッカーが貼られ、さらにレースによってはエアインテークが設けられるため、ルーフの一部が取り外しできるようになっています。フロントに搭載されるエンジンは排気量4494ccのV型8気筒DOHC。トランスミッションは重量配分の適正化のためにリヤデフと一体化されたトランスアクスルを採用しています。順調にテストをこなし、開幕戦の鈴鹿サーキットに5台が姿を表したGT-R勢。新たな伝説の幕開けとなったのです。

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