PENNZOIL NISMO GT-R #1 JGTC’99 (1/24 Tamiya)

0

鮮やかなイエローのボディカラーに加えて各部にペンズオイルの文字が大きく描かれた、アメリカン・ストックカーを思わせる異色のカラーリングで1998年の全日本GT選手権に参戦したペンズオイル・ニスモチームのスカイラインGT-R。開幕戦で優勝を飾るとともに、安定した速さを見せてこの年のシリーズチャンピオンを獲得して大きな注目を集めました。翌99年、ディフェンディング・チャンピオンのペンズオイル・ニスモチームはニューマシンを投入。ベースはこの年1月にフルモデルチェンジをうけたニッサン・スカイラインGT-R(R34)。先代モデルよりホイールベースを短縮するなどコンパクトに仕上げられ、車体剛性が高めらた市販モデルの特長を生かして開発されたGTマシンは、いっそうの戦闘力アップを実現しています。ボディはルーフ以外全てカーボンファイバーで作り直され、前後のフェンダーがいっそうワイドこ張り出し、リヤには湾曲した大型ウイングを装備。迫力あふれるフォルムは空力的にも優れた仕上がりを見せています。エンジンは熟成の進んだRB26DETT型と呼ばれる総排気量2708ccの直列6気筒DOHCツインターボ。このエンジンにXトラック社製の6速シーケンシャルミッションが組み合わされ、後輪を駆動します。ドライバーはエリック・コマスと前年のフォーミュラ・ニッポンチャンピオンの本山哲のコンビ。第1戦鈴鹿は2位、第2戦富士は5位第3戦菅生は6位と着実にポイントを重ね、第4戦の美称では予選8位に付け上位入賞のチャンスを狙います。ミスのない確実な走りと上位マシンのトラブルもあって徐々に順位を上げたペンズオイル・ニスモGT-Rは、迅速なピットワークも功を奏して終盤には2位までポジションアップ。トップを走行するカストロール・スープラとの距離をしだいに縮め射程距離に捉えると、テール・トゥーノーズ、サイド・バイ・サイドのデッドヒートを展開。レース史上に残るほどの激戦を制して優勝を飾ったのです。

Default