CALSONIC SKYLINE GT-R #12 JGTC’96 (Tamiya)

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1990年のグループAツーリングカーに参戦して以来圧倒的な速さを見せたニッサン・スカイラインGTーR。中でもブルー色にカラーリングされたカルソニック・スカイラインGTーRは常に上位を走る活躍を見せました。その後、1994年からのレース規定の変更により、スカイラインGTーRはツーリングカー選手権からGT選手権へその活躍の場を変えることになったのです。基本性能の高いスカイラインGTーRはGT選手権でも大活躍を見せカルソニック・スカイラインは連続チャンピオンに輝いたのです。海外のマシンも加わり、年々盛り上がりを見せるGT選手権。96年シーズンは新たにマクラーレンF1GTR2台が参戦するなどいっそうの激戦となりました。6台が参加したスカイラインGT-R勢の中で、人気、実力ともにNo.1といえるのはやはりカルソニック・スカイラインGTーRでした。フロントに搭載されたエンジンは2・6リッターの直列6気筒ツインターボ、市販車の4 輪駆動から後輪2輪駆動となり、レース用マシンの定番ともいえるXトラック社製の6速シーケンシャル・トランスミッションを採用、アーム長をできる限り長くとった上下Aアームの4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションとなっています。さらに、第4戦の富士からは空力を中心にいっそうのモディファイが加えられました。ボディ後部が絞り込まれてスマートな印象となっているのをはじめ、フロントスポイラーは各部の冷却と空力を考慮した複雑な形状を見せ、プレーキ冷却用のNACAダクトがリヤフェンダーに設けられています。また、リヤウイングはスカイライン勢の中でも最も小型のものを採用しています。ドライバーは星野一義と影山正彦のコンビ。1996年シーズンは第4戦の富士スピ
ドウェイで優勝を飾ったほか、第5戦で2位を獲得するなど最終戦までチャンピオン争いに絡み、チームポイント3位の成績を獲得。常にアグレッシブな走りで観客を魅了したのです。

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