LOCTITE ZEXEL GT-R #1 JGTC’00 (1/24 Tamiya)

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Eコマスのドライビングにより1998年、99年の全日本GT選手権を制したペンズオイル・ニスモGT-R。抜群の耐久性を誇るエンジンによる安定した走りと優れたレース戦略、そして迅速なピットワークで決勝では常に上位に名を連ねたものの、予選ではライバル達の後塵を拝していたのが課題でした。それまでのイエローとブラックから、ホワイトとレッドの塗り分けにカラーリングを新して迎えた2000年シーズン、リヤウイングやディフューザーの小型化など、空力面の変更をはじめABSや電子制御デフが禁止されるなどのレギュレーション変更に合わせるとともに、予選での速さを追求したマシンの開発が進められたのです。2.7直6ツインターボエンジンは低重心化のために搭載位置がぎりぎりまで下げられ、強力で安定した制動力を発揮させるためにプレーキを改良。メカニカルグリップをいっそう増やすためにサスペンションも見直され、各部にバラストを積んで重量バランスを取れるほど軽量化も実現。さらにエアロダイナミクスもファインチューンが施され、ボンネットに設けられたエアアウトレットのルーバーの数が減少、1枚構成となったリヤウイングはダウンフォースを確保しながら空気抵抗を押さえる形状となり、またフロントスポイラーやボディサイドのアンダーパネルの形が変えられるなど、より効果的なクーリングと空気抵抗の低減がはかられたのです。ドライバーは99年チャンピオンのE.コマスに加えて影山正美を起用。開幕前の合同テストで総合2番手のタイムを叩き出します。その余勢を駆って迎えた第1戦のもてぎでは4番グリッドを獲得し予選から速さを見せ、決勝でも着実にポジションアップをはたし見事に優勝をさらったのです。さらに第4戦富士では4位に入賞、続く第5戦TIでは予選でフロントローにならび、決勝でも3位表彰台をゲット。決勝レースでの強さに予選の速さが加わって、この年のチャンピオン候補の一角と目されたのです。

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